佐々木朗希のメジャー移籍に虎視眈々 米専門サイトがド軍移籍を推挙「間違いなく球史に残る最高の日本人投手を3人も」
2024年1月5日(金)16時0分 ココカラネクスト
ロッテで抜群の存在感を発揮する佐々木。彼の去就が日米で注目を集めている。(C)Getty Images
果たして、佐々木朗希は、いつメジャーリーグに移籍するのか——。もはや必然とも思える話題が日米両球界で注目を集めている。
今オフの佐々木はロッテとの契約更改交渉がまとまらずに年を越した。この動向を受け、一部のメディアでは今オフ中のメジャー移籍を狙っているのではないかとたびたび報じられている。
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ポテンシャルだけを見れば、メジャーリーグでも通用する可能性はある。“令和の怪物”は、実働3年で46試合に登板して19勝10敗。2022年には19奪三振を含む完全試合を達成するなど力は図抜けている。
しかし、いまだ規定投球回数達成はない。23年シーズンも15試合で7勝4敗、防御率1.78、WHIP0.75、奪三振率13.35と圧巻の内容を披露したが、怪我や発熱で3度も離脱。1年を通じてローテーションを守り切れなかった。
さらに中6日が定番となっている先発ローテーションで球数制限を設けられるなど、首脳陣の対応を見ても、佐々木は育成の途上にいると言っていい。
また、メジャーリーグで設けられているルールにより、25歳未満の選手に使用できる金額は、契約金や年俸など込みで、年間500万ドル(約7億2500万円)と決まっている。ゆえにポスティングを使っても、26年オフまでは大型契約は結べないため、ポスティングを認可してもロッテに旨味はない。
それでもなお、25歳を前にした異例の移籍に対する熱が高まるのは、やはり佐々木の特大のポテンシャルに関心が集まっているからに他ならない。
米メディアでも、佐々木を“迎え入れる”機運は徐々に高まっている。今オフに大谷翔平と山本由伸を獲得し、世界的な話題を提供したドジャースの専門サイト『Dodgers Nation』は、「ドジャースは何が何でもササキを獲得したいと狙うだろう」と綴った。
同サイトは、結果次第で佐々木が24年のオフにメジャー移籍を狙うという日本メディアの報道を受け、「ドジャースは、今、そして将来的なチーム向上をさせるために手段を選ばない。彼らは貪欲になりつつあり、とにかく勝利にフォーカスしている」と指摘。ドジャースが補強に余念がないとしたうえで、“令和の怪物”を獲得する可能性を論じた。
「ドジャースは、オオタニと同様にササキを高校時代からスカウトし続けている。彼はまだ22歳だが、次代の偉大な日本人投手になる可能性を秘めている。もし、一連の報道が事実で、ドジャースが彼を獲得する幸運に恵まれたとしたら、間違いなく球史に残る最高の日本人投手を3人も獲得することになる」
無論、同サイトも「彼が2024年のシーズン終了後にポスティングされれば、アマチュアのフリーエージェントとみなされ、金銭的な制約を受ける」と懸念は示す。それでも「ササキが24年のオフに移籍するとなれば、オオタニ、ヤマモト、グラスノー、ミラーとローテーションを組むことになる。彼らを相手にするバッターの気持ちを想像してほしい」と大きな期待を記した。
あとは首脳陣を納得させられるだけの結果を残せるか。佐々木にとって24年は、未来を切り開くための重要な1年となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]