前半の猛攻で近江が3得点! 堀越の反撃を1失点に抑え、青森山田の待つ選手権決勝へ初進出

2024年1月6日(土)16時30分 サッカーキング

13分に貴重な追加点を挙げた山門立侑 [写真]=金田慎平

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 第102回全国高校サッカー選手権大会・準決勝が6日に行われ、近江(滋賀)と堀越(東京A)が対戦した。

 今年度の選手権もいよいよ聖地『国立競技場』で開催される準決勝に突入。準決勝の第2試合で対戦するのは、ともに初のベスト4進出を果たした近江と堀越だ。2年連続3度目の選手権を戦う近江は、今大会の初陣となった2回戦で日大藤沢(神奈川)を、3回戦では夏のインターハイ王者の明秀日立(茨城)をともにPK戦の末に撃破。準決勝では神村学園(鹿児島)と激闘を演じ、後半アディショナルタイムの得点で“優勝候補”の一角と目されていたチームを4−3で破っていた。

 一方、2年ぶり5度目の出場となる堀越は、今大会初陣の1回戦で今治東(愛媛)を2−0で下すと、2回戦では初芝橋本(和歌山)とのPK戦にまでもつれ込む激闘を制した。3回戦では前半の得点が決勝点となり、明桜(秋田)を1−0で破ると、準々決勝では佐賀東(佐賀)の猛攻を1失点で凌ぎ切り、2−1で勝利していた。

 試合は立ち上がりこそ堀越が前に出る時間もあったが、徐々に近江が試合の流れを掴み、これまでの試合と同様に勢いのある攻撃を披露。11分にはピッチ中央付近で前を向いた山門立侑がドリブルで持ち運び、自ら右足を振り抜くと、シュートのこぼれ球がペナルティエリア右の鵜戸瑛士のもとへ。迷いなく強烈な一撃を突き刺し、近江が先手を取った。

 直後の13分にはピッチ中央付近でボールを持った金山耀太がワンツーから前進すると、細かくパスを繋いでペナルティエリアまで侵入。ペナルティエリア右でボールを受けた鵜戸瑛士、そのこぼれ球を拾った西飛勇吾のシュートは体を張った守備に阻まれたものの、最後は山門立侑が押し込み、近江が立ち上がりの猛攻で早々と2点をリードした。

 勢いに乗る近江は22分、自陣右サイドでボールを持った鵜戸瑛士の前進が起点となり、流れるようなパスワークで敵陣へ侵入。ペナルティエリア右でボールを引き出した小山真尋が切り返しからスイッチすると、引き取った山門立侑が強引に右足を振る。相手にブロックされたこぼれ球を拾った金山耀太が右足で冷静に流し込み、近江が3点をリードして前半を終えた。

 後半に入ると堀越が猛攻を開始。キャプテンの中村健太を中心として幾度となく相手ゴールを脅かす場面を作ったが、近江の守備陣も集中力を切らさず、体を張った守備でゴールを許さない。試合はこのままタイムアップを迎えるかに思えたが、後半アディショナルタイムには最前線でボールを収めた髙谷遼太のポストプレーから、後ろから走り込んできた髙木琉世がボールを受け、飛び出してきたGK山崎晃輝に倒される。ここで得たPKを中村健太がゴール右下に沈め、堀越が最後の最後に1点を返した。

 試合はこのままタイムアップ。近江が3−1で堀越を下し、初の決勝戦進出を決めた。8日に控えた決勝では、準決勝の第1試合でPK戦の末に市立船橋(千葉)を破った青森山田(青森)と対戦する。

【スコア】
近江 3−1 堀越

【得点者】
1−0 11分 鵜戸瑛士(近江)
2−0 13分 山門立侑(近江)
3−0 22分 金山耀太(近江)
3−1 90+4分 中村健太(PK/堀越)


【ゴール動画】勢いに乗った近江、前半で一挙3ゴール!堀越は猛攻も反撃及ばず

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