アトレティコ、バルサとの激闘制す…スーパー杯決勝はマドリード・ダービーに

　スーペルコパ・デ・エスパーニャ準決勝が9日に行われ、バルセロナとアトレティコ・マドリードが対戦した。

　試合は前半をスコアレスで折り返すと、後半開始早々にスコアボードが動く。46分、アトレティコは中盤でボールを奪うと、素早い崩しで相手のゴール前まで侵入。最後はコケがネットを揺らした。

　しかし、アトレティコのリードは長く続かず。バルセロナは51分、リオネル・メッシが敵陣ゴール前の密集で相手からボールを奪い返すと、そのまま右足でフィニッシュ。鋭いシュートをゴール左隅に突き刺した。

　試合を振り出しに戻したバルセロナは、59分に決定機を迎える。ルーズボールを拾ったメッシは、ファーストタッチで相手をかわすと、左足でフィニッシュ。正確なシュートをゴール左下隅に流し込んだ。しかし、コントロールの際にボールが腕に当たっていたため、VAR（ビデオ・アシスタント・レフェリー）のレビューでゴールは取り消しになった。

　バルセロナは62分に逆転する。ルイス・スアレスがジョルディ・アルバからのクロスに合わせたヘディング弾は相手GKヤン・オブラクに防がれたが、こぼれ球を古巣対戦のアントワーヌ・グリーズマンが頭で押し込んだ。

　74分、バルセロナにチャンスが到来。メッシのフリーキックをアルトゥーロ・ビダルが折り返し、ジェラール・ピケが押し込んだ。しかし、ビダルの肩がわずかにオフサイドラインを越えていたため、VARによってゴールは認められなかった。

　すると81分、ビトーロがペナルティエリア内で倒され、アトレティコがPKを獲得。これをアルバロ・モラタが沈め、同点に追いついた。

　さらに86分、アトレティコは中央突破でバルセロナの守備を崩すと、最後はモラタのラストパスからアンヘル・コレアがフィニッシュ。シュートは相手GKネトに当たったが、跳ね返ったボールがゴールに吸い込まれ、アトレティコが逆転に成功した。

　試合はこのまま終了。アトレティコが宿敵レアル・マドリードの待つ決勝戦へと駒を進めた。

【スコア】
バルセロナ　2−3　アトレティコ・マドリード

【得点者】
46分　0−1　コケ（アトレティコ・マドリード）
51分　1−1　リオネル・メッシ（バルセロナ）
62分　2−1　アントワーヌ・グリーズマン（バルセロナ）
81分　2−2　アルバロ・モラタ（アトレティコ・マドリード）
86分　2−3　アンヘル・コレア（アトレティコ・マドリード）