佐々木朗希の加入でカーショウが余剰戦力化? ド軍の最強ローテ結成の現状に米記者が疑問「過剰なほど先発投手がいる」
2025年1月21日(火)7時0分 ココカラネクスト
今オフにFAとなったカーショウ。(C)Getty Images
レジェンド左腕の去就はどうなるのか。ドジャースが移籍市場の“主役”と化している中、今オフにFAとなったベテランの動向に注目が集まっている。
球界の小さくない関心を集めているのは、クレイトン・カーショウだ。現在36歳となった左腕は、昨年2月に1年500万ドル(約7億5000万円=当時のレート)で再契約。今季は年俸1000万ドル(約15億6000万円)の契約オプションを有していたが、昨季終了後に自ら破棄。FAとなる決断を下していた。
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無論、ドジャース一筋を貫き、MLB通算212勝を挙げた本人の意向は「生涯ドジャース」。その想いをくみ取る球団も契約延長に向けた考えがないわけではない。ブランドン・ゴメスGMは、米誌『Sports Illustrated』で「とにかく密に連絡を取り合うだけだ。何度も言うように、我々はクレイトンが来年に戻ってくることを期待している」と断言してもいる。
今オフのFAも新契約を結ぶための措置と見られていた。しかし、今オフにドジャースはサイ・ヤング賞に2度も輝いたブレイク・スネルと、FA市場の目玉でもあった佐々木朗希も獲得。先発ローテーションの強化を図った一方で、カーショウとの延長は越年しても決まらない。そんな現状に疑問の声も上がっている。MLB公式サイトのベテラン記者であるマーク・フェインサンド氏は、こう訴えている。
「クレイトン・カーショーのドジャースでの時間は終わったのだろうか? いまや彼らのローテーションはヤマモト、スネル、ササキ、オオタニ、そしてグラスノーが中心で、そこにゴンソリン、メイ、ナック、シーハンが控えている。我々は全員、どこかの段階でカーショーがドジャースに戻ると見込んでいたが、ロースターに過剰なほどの先発投手がいるとなると、そもそも彼のための場所があるのだろうか?」
プロスペクト級の投手の駒数を考えても、23年のオフに左肩の手術を執行し、昨年11月にも左足指と左膝の手術を受けたベテランが序列を下げているのは言うまでもない。フェインサンド記者の「居場所はあるのか」という問いも必然である。
とはいえ、17年に及ぶ蜜月の関係がカーショウとドジャースにはある。また、球団史に残るフランチャイズプレーヤーを無下に扱えば、球団の信頼も揺らぎかねない。ゆえに延長契約が結ばれるのは間違いなさそうではあるが……。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]