ミラン、劇的逆転劇で今季2度目の4連勝!…ヨヴィッチ&オカフォーの“途中出場組”が大仕事
2024年1月21日(日)6時50分 サッカーキング
コッパ・イタリアではアタランタに敗れベスト4進出を逃したものの、リーグ戦では直近の3連勝を含め5試合負けなしと好調を維持している3位ミラン。今シーズン2度目の4連勝を目指す今節は16位に低迷するウディネーゼの本拠地に乗り込んでの一戦。ステファノ・ピオリ監督はクリスティアン・プリシッチやオリヴィエ・ジルー、ラファエル・レオンら主力をピッチに送り出した。
序盤からアウェイのミランがボール保持率を高め、試合を優位に進めていく。16分、敵陣左サイドで起点を作ったR・レオンがカットインから右足でスルーパスを送り、ボックス内に抜け出したジルーがシュートを放つも、距離を詰めたGKマドゥカ・オコエが好セーブ。18分にはテオ・エルナンデスの高精度のアーリークロスから再びジルーに好機が訪れたが、惜しくも先制点とはならなかった。
主導権を握り続けるミランは31分、R・レオンのスルーパスに反応したT・エルナンデスが敵陣左サイド深くまで抜け出し、マイナス方向へグラウンダーのクロスを供給。これをニアサイドのジルーがスルーすると、後方に走り込んだルベン・ロフタス・チークがダイレクトでゴール右下隅に流し込み、ミランが先制に成功した。その後、ミランのGKマイク・メニャンが一部観客による人種差別的なチャントを受けたとして試合は中断。ミランの選手はピッチから一時的に退き、約10分後に試合は再開された。
再開直後の42分、ウディネーゼはラザール・サマルジッチが巧みなドリブルでボックス手前中央まで侵入し左足を一閃。狙い澄ましたシュートがゴール左下隅に吸い込まれ、ホームチームが試合を振り出しに戻した。前半はこのまま1−1で終了する。
後半に入り61分、後半開始から途中出場のフロリアン・トヴァンがウディネーゼに勝ち越しゴールをもたらす。ボックス右角付近でボールを受けドリブルで仕掛けると、一度は相手守備陣の対応に遭うもこぼれ球を拾って縦方向へ仕掛ける。最後は左足でゴール上部に突き刺し、ウディネーゼが試合をひっくり返した。逆転を許したミランはボール保持率を高めつつチャンスをうかがうも、なかなか相手守備陣を崩し切ることができない。
74分、ヤシン・アドリのスルーパスに抜け出したR・レオンがボックス内左から中央へ折り返すも、ゴール前に詰めたジルーは合わせることができず。その後も攻め続けて迎えた83分、敵陣左サイド深くに侵入したT・エルナンデスフがマイナス方向へ折り返すと、走り込んだジルーがダイレクトで狙う。DFに当たったシュートはクロスバーを叩くも、途中出場のルカ・ヨヴィッチが頭で押し込み、ミランが試合を振り出しに戻した。
さらに90+3分、右CKをジルーがファーサイドへ逸らすと待ち構えていたのは途中出場のノア・オカフォー。至近距離から冷静かつ豪快にネットを揺らし、ミランが土壇場で逆転に成功した。試合はこのまま2−3で終了。勝利したミランが今シーズン2度目の4連勝を飾った。次節は27日に行われ、ウディネーゼはアウェイでアタランタと、ミランはホームでボローニャと対戦する。
【スコア】
ウディネーゼ 2−3 ミラン
【得点者】
0−1 31分 ルベン・ロフタス・チーク(ミラン)
1−1 42分 ラザール・サマルジッチ(ウディネーゼ)
2−1 61分 フロリアン・トヴァン(ウディネーゼ)
2−2 83分 ルカ・ヨヴィッチ(ミラン)
2−3 90+3分 ノア・オカフォー(ミラン)