新型コロナが今春「2類から5類」へ、球界はどう変わる?声出しは?コロナ特例は?

2023年1月24日(火)19時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 新型コロナウイルスによる感染症の感染症法上の位置付けが、今春から「2類」から「5類」に引き下げられる。2020年2月の感染拡大から丸3年以上。世界に比べて取り残されていた感のある日本も、ようやく正常化へ大きく舵を切る。

 球界も同様だ。この3年間、無観客開催から始まり、入場者数を大幅に制限した間引きスタンド、検温、マスク着用。そして声出しは厳しく制限されてきた。変わり果てた観戦スタイル。そこも本来の姿に戻っていくことが求められる。

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 日本野球機構(NPB)と12球団は23日、実行委員会を開いた。2月のキャンプへ向けた感染拡大防止ガイドラインが話し合われた。NPBの井原敦事務局長は「4月になってから5類に移行するのは間違いないところ。そこを見据えてこれから考えていく。5類になるとガイドラインはいらなくなる」と今後の方針を示した。

 2類においてはガイドラインの策定、指示が業界別に政府から下されていた。5類ではその義務がなくなる。感染状況などを鑑みて、プロ野球では昨秋から選手やスタッフら球団関係者への定期検査を廃止した。発熱や体調不良などを訴えた際の発症対応は当然継続するが、スクリーニング検査の負担がまず大きく軽減される。

 では応援スタイルはどうなるのか。同局長は「イベントにおいて声出しについてはどうなるか。そこまでの細かいところは内閣府でも決まっていない。今後、聞いていく方針です」と説明した。もっとも、中東のカタールで開催されたサッカーW杯では、ノーマスクで絶叫する満員のスタンドが何度も中継映像で流された。世界との大きな差は明らか。すでにこの年末年始の高校サッカーや駅伝などでは、一部で声出し応援がみられており、解放の時は近い。

 選手とファンが隔絶されたファンサービスにおいてはどうなのか。かつては2月のキャンプこそが、選手と最も近い距離で触れ合える場として多くのファンたちに愛されてきた。また、選手たちもそんな思いに応えてきた。今年の2月中は、まだ2類感染症としての対応が求められていく。同局長は「基本的対処法を守る。距離を取る、取れない場合はマスク着用を推奨する。そこは今のところ欠かせないと思う」と見通しを示した。一方で「球団判断になるし、キャンプ地の自治体の判断にもなるが、相当緩和されると思う」と大幅な規制緩和の可能性が高いとも口にした。

 試合運営についてはどうだろう。コロナ下においては延長戦なし、ベンチ入り人数や1軍登録枠の拡大、登録抹消・再登録ルールなど、さまざまな特例を設けてあたってきた。この点は「特例は昨年と同じです。このタイミングだとチーム編成などに関わってくる。外国人など。5類になっても同じような特例を施行するのは変わらないつもり」と言及した。

 延長戦は昨季から従来の12回制に戻されたが、1軍登録枠は29人から31人、ベンチ入りは25人から26人、外国人選手登録は4人から5人へと拡大されてきた。これらは5類でも継続されるという。サッカーW杯が5人に増えた交代枠によって魅力を増し、ファンからも支持されたように、従来のように登録枠を狭めるべきという声は聞こえてこない。こちらは今後も、特例適用された現状がしばらくは続いていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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