フェラーリF1、2024年型マシンはオンラインで発表。シェイクダウンも非公開で実施予定

2024年1月26日(金)6時50分 AUTOSPORT web

 フェラーリは、2024年型F1マシンの発表をバーチャルで行うことを明らかにして、イタリアのメディアとファンに衝撃を与えた。これはフェラーリにとって初めてのことで、2023年とは非常に対照的だ。


 昨年のフェラーリの新車発表会では、最初のシャシーがフィオラノに運ばれ、メディアがSF-23を生で見ることができただけでなく、選ばれたファンが招待されてシャルル・ルクレールとカルロス・サインツがそれぞれ数周ずつ走る姿を見ることができた。各チームはこのようなイベントで最大15kmの走行が許されていたが、新レギュレーションではその距離が50kmに延長されており、今年フェラーリは新車でテストコースを16周走行できることになる。

シャルル・ルクレールがスクーデリア・フェラーリ2023年型F1マシン『SF-23』のシェイクダウンを実施


 今のところ、2024年型マシンのコードネームは『Tipo 676』だが、フェラーリはSF-24という名前を付ける可能性が高い。また、少なくともチームのYouTubeチャンネルで、ルクレールとサインツが数周ドライブする姿を誰もが見ることができるのではないかと広く期待されていたが、今回はマシン発表会の出席者が招待者のみとなることが発表された。チーム代表のフレデリック・バスール、ドライバーのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツ、そしてテクニカルディレクターのエンリコ・カルディレ(シャシー)とエンリコ・グアルティエリ(エンジン)がそれぞれ20分間、メディアからの質問に応じることになる。


 フェラーリは、一番の秘密主義を貫いているレッドブルをはじめ、この数年で他の多くのチームがたどってきたのと同じルートを進むことを決定したため、新しいマシンの演出は誰でも見ることができるが、実物のマシンは公開されない。つまり、もっとも貴重な細部を注意深く隠したTipo 676の写真を見ることになるということだ。これは、バーレーンでのテストが始まるまで、ライバルたちにフェラーリの新車の詳細を知られたくないとバスールが考えているためだ。


 それでもルクレールとサインツは、マシンのバーチャル発表会の後、午後にフィオラノを8周ずつ走行するが、これらの走行は非公開で行われる。フェラーリは、新しいシャシーのクローズアップ写真を撮られるのを防ぐために、徒歩で簡単にアクセスできるプライベートサーキットの周囲に警備を展開するという異例の措置を講じることが予想される。しかしイタリア人は創造力に富んでいるので、地元住民を説得して、コースの一部を見渡せるアパートのバルコニーからマシンを一目見たり、新しいフェラーリが動いている写真や動画を撮ったりする者も出てくるにちがいない。


 結局のところ、フェラーリの新車発表は、ティフォシにとってほとんど宗教的な経験である。新たに秘密主義になろうとしても、もっとも熱心な人々が真新しい赤いマシンが実際に動いているのを最初に見る人物になるのを妨げることはできないだろう。

スクーデリア・フェラーリ2023年型F1マシン『SF-23』の発表会に出席したシャルル・ルクレール、マルク・ジェネ、フレデリック・バスール、カルロス・サインツ

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