【根岸S・シルクロードS】西園正都調教師が史上22例目JRA重賞同日2勝へ 春G1へ期待馬2頭送り出す

2025年1月28日(火)6時0分 スポーツ報知

ラスト2戦を華々しく飾りたいタガノビューティー

 第39回根岸S・G3(2月2日、東京=1着馬にフェブラリーSへの優先出走権)、第30回シルクロードS(2月2日、京都)に、西園正都調教師(69)=栗東=が期待馬2頭を送り出す。根岸Sのタガノビューティーは引退レースのフェブラリーS(2月23日、東京)へ、シルクロードSのビッグシーザーは大目標の高松宮記念(3月30日、中京)へ向け、それぞれ気合十分だ。調教師では史上22例目となるJRA重賞同日2勝を目指す。

 残り2戦。有終の美へ最高の形でスタートを切る。前走のJBCスプリントでG1級のタイトルを手にしたタガノビューティーはフェブラリーSを最後に現役を引退し、種牡馬入りする。西園正調教師は「最後のために、いいステップを踏んでいきたい」と意気込む。

 JBCスプリントは、中団追走から向こう正面でまくり気味に進出。4角3番手から力強く伸びて2着馬を鼻差とらえた。G1級は9度目の挑戦で、重賞初制覇を最高の形で飾った。

 トレーナーが描くのはもちろん、ラストランをJRA・G1初勝利で締めくくるという青写真。そのためにはこの前哨戦で結果を残すことが必要不可欠だ。23日の1週前追い切りでは栗東・Wコースでアンデスビエント(4歳オープン)と併せ、6ハロン80秒2—12秒9で併入。直線でムチを入れられつつ、びっしりと追われた。「決められた(調教)パターンをしっかりやっている。これで動きも変わってくると思う」と西園正師は予定通りの内容にうなずいた。

 出走馬で最も重い59キロとなるが「G1を勝っているから斤量は背負うけど、東京の1400メートルは走っているからね」と指揮官。まずは始動戦を制し、最後の大舞台へ弾みをつける。(山本 理貴)

 見据える春の大舞台へ、歩みを止めない。ビッグシーザーは前走の京阪杯で重賞初勝利。内枠を生かしてロスなく立ち回り、ゴール前でグイっともうひと伸びする勝負根性を見せて差し切った。

 それでも完成はまだまだ先。西園正調教師は「前走もまだ遊ぶようなところがあった。もうワンパンチ欲しい」とさらなる上積みに期待する。中間は初コンビの前走で重賞タイトルに導いた北村友の進言で、2週前追い切りからブリンカーを着用。「エンジンのかかりがよくなれば」とさらなる上積みを求めて調整を続けている。

 22日の1週前追い切りは栗東・坂路でフィオライア(4歳3勝クラス)を半馬身追走。力強い伸び脚で52秒4—12秒3で1馬身半先着した。「びしっとやって、順調。とにかく時計が出るし、動くよね」と絶好の動きに笑顔を見せた。

 「今年こそ高松宮記念で」、「なんとかG1に向けて」とトレーナーは春のスプリント王決定戦への思いを何度も口にし、「京都の1200メートルは一番走るからね」と自信をのぞかせた。父は16年に当レースをステップに高松宮記念を制覇。勢いに乗るビッグアーサー産駒が、一気に短距離界の頂点へ駆け上がる。

スポーツ報知

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