【大学野球】慶大に清原勝児が合流 兄・正吾の活躍に「悔しさもあった」…父や兄から受けた激励の言葉とは

2025年2月1日(土)14時34分 スポーツ報知

慶大の練習に合流した慶応高・清原勝児は色紙に「日本一」と目標を掲げた(カメラ・加藤 弘士)

 東京六大学野球リーグの慶大は1日、横浜市内の同校グラウンドで新入生22名が合流。慶応(神奈川)の2023年夏の甲子園Vメンバーで、西武、巨人、オリックスで通算525本塁打を放ったレジェンド・清原和博さん(57)の次男・勝児内野手(19)が新天地に懸ける思いを明かした。

 歳月は少年を青年にする。一昨年夏の甲子園ではあどけない表情を浮かべていた勝児だったが、少し大人びた表情で、慶大野球部での目標を宣言した。

 「今日より明日、明日より明後日という気持ちで頑張りたい。まずは野球部の日本一に貢献したい。個人的には、まずは兄を超えて、兄よりも活躍するというのを目標にやっていきたい」

 兄の正吾さん(22)は中学時代にバレーボール、高校時代にアメフトに挑戦し、野球には6年間のブランクがありながら、昨秋の大学ラストシーズンに爆発。4番として3本塁打を放ち、ホームランボールは愛する父と母・亜希さん、そして勝児に渡すと話していた。“最後の早慶戦”で活躍し、勝ち点奪取に貢献した兄について、素直に言った。

 「同じ家族として、兄としてすごいうれしかったんですけど、同時に自分はずっと野球をやってきて、兄はブランクがあったのに活躍できるっていう凄さと、一種の悔しさっていうのもあった。いろいろ思うところはあったんですけど、素直にすごいなと思えるし、感動しました」

 その兄からは前日31日、「ここから本当に頑張れ。俺を超えろ」と激励された。「そこは肝に銘じて頑張ろうと思います」と表情を引き締めた。

 正吾さんは昨年末の慶大野球部納会で「僕はプロ野球選手にはなれなかった。その夢は弟に託したい。できる限りサポートしたい。家族で弟を応援する、また新しい日々が始まると思う」と語っていた。勝児は「兄が行けなかったので、僕も目指す以上は頑張りたい。この4年間でしっかり頑張りたい」と力を込めた。

 高校1年時に留年したため、この1年間はジムや慶応高のグラウンドで汗を流し、実戦からは遠ざかってきた。木製への対応など課題もあるが、堀井哲也監督(63)は「ウチは浪人生が多いので、全く問題ない。半年や1年で十分に感覚が取り戻せると思います」と時間をかけて育成する方針だ。

 和博さんからはいつも通り、「頑張れ」と背中を押された。まずは二塁手で勝負。兄から贈られたホームランボールは4月の入寮時に持参する。「あのボールを見ると、自分もやらなきゃいけない気持ちが出てくる。毎日見て、練習します」。神宮に再び「キヨハラ」の名がコールされる日が、今から待ち遠しい。(加藤 弘士)

 ◆清原 勝児(きよはら・かつじ)2005年5月1日、東京・港区生まれ。19歳。幼稚園年長から野球を始め、慶応幼稚舎(小学校)時代はオール麻布でプレー。小6時にはジャイアンツジュニアに選出された。中学時代は世田谷西シニアに所属。慶応では2年秋からベンチ入り。23年春夏の甲子園に出場。夏には代打の切り札として107年ぶりの日本一に貢献した。175センチ、80キロ。右投右打。

スポーツ報知

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