崖っぷちで蘇った劇的展開に涙 韓国メディアもソン・フンミンらの“胆力”に脱帽「あまりに鮮やかな逆襲」【アジア杯】

2024年2月3日(土)12時5分 ココカラネクスト

試合終了後に空を見上げるソン・フンミン(7番)。思わず力が抜けたように膝をつく振る舞いが激動ぶりを物語る。(C)Getty Images

 現地時間2月2日、カタールで行われているアジアカップ準々決勝で、韓国代表はオーストラリア代表に2-1と逆転勝ち。見事に4強入りを決めた。

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「ふたたび、ドラマが描かれたんだ。あまりにも大変な戦いで、120分の激闘だった」

 韓国を率いるドイツ人指揮官のユルゲン・クリンスマンは、試合後に思わず頬を緩めた。無理もない。展開があまりにドラマチックだった。

 0-1で迎えた後半アディショナルタイム4分だった。エースのソン・フンミンが敵バイタルエリアでボールを受けると、オーストラリアの巨漢DF3枚に囲まれながらも強引にドリブル突破。エリア内に侵入すると、ルイス・ミラーに倒されてPKを獲得。これをファン・ヒチャンが危なげなく決めて同点に追いつく。

 これで“アジアの虎”は勢いに乗った。迎えた延長前半104分には、敵ゴール前で得たFKをソン・フンミンが鮮やかに沈めて勝ち越し。最後はパワープレーに走ったオーストラリアの反攻をしのいで快哉を叫んだ。

 エースの獅子奮迅の活躍で死地から蘇った。国内のファンから「ゾンビサッカー」と称される驚異的な粘り強さを見せる韓国には母国メディアも感嘆するしかない。日刊紙『朝鮮日報』は、「ここまでの過程は決して簡単なものではなかった。就任時から完全な支持を得られなかったクリンスマン監督は幾度となく壁にぶつかった。それでも彼は結果を残してきた」とドイツ人監督を称賛した。

 また、韓国のニュースサイト『OSEN』は、逆転弾を含む全てゴールに寄与し、試合終了直後にはうれし泣きを見せたソン・フンミンに対して「あまりにも鮮やかな逆襲だった。ソン・フンミンは、念願のアジアカップトロフィーに向かってさらに一歩近づいた」と脱帽。試合を投げ出さなかった胆力に賛辞を寄せている。

 幾度となく崖っぷちに立たされながらも、這い上がってきた韓国。64年ぶりのアジアカップ制覇へ前進し続ける彼らは、実に脅威だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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