韓国代表の卓球騒動をポステコグルー監督はどう見た? 闘将が語ったソン・フンミンの素顔「彼は人々から誤解されている」

2024年2月17日(土)16時0分 ココカラネクスト

トッテナムを率いるポステコグルー監督が、自身が指導するソン・フンミンに対する考えを明かした。(C)Getty Images

 波紋を広げた一大騒動に“ボス”が見解を示した。

 物議を醸しているのは、今月11日にカタールで閉幕したアジアカップで起きた韓国代表の内紛だ。

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 準決勝を翌日に控えた夕食後だった。早々に食事を終えたというイ・ガンインは他の若手メンバーとともに騒ぎながら卓球に興じる。この緊張感に欠けた行動を主将のソン・フンミンが咎めると、襟首をつかまれたイ・ガンインが反発。両者が揉み合いの騒動に発展したという。

 韓国の新旧エースが大会期間中に起こした前代未聞の内紛は、瞬く間に各国メディアに波及。若手を律し、指を脱臼する怪我を負ったソン・フンミンがプレーするイングランドでも小さくない話題となった。

 そうしたなかで、「何かおかしいことがあれば、彼はそれを正そうとする。そういう男なんだ」と、31歳のエースを慮ったのが、トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督だ。

 現地時間2月16日に開かれた記者会見で、問題となっている“卓球騒動”について意見を求められたオーストラリア人指揮官は「あの件に関して私はあまり詳しくは聞かされていない。だが、ソニーはソニーらしく、リーダーらしく振舞ったんだと思う。リーダーである以上、時には(批判の)矢面に立たされることもあるということだ」と断言した。

 そして、58歳の闘将は「リーダーシップとは、チームの人気者になることでも、みんなを幸せにしようとすることでもない」と続け、日頃から間近で接しているソン・フンミンが「人々から誤解されている」と訴えている。

「普段の彼はナイスガイでポジティブな男だ。いつ会っても笑顔で、誰もが彼に好意を抱いている。とても礼儀正しく、敬意を払ってくれるが、何よりも勝ちたいと思っている。だからこそ、ソニーはチーム内の和や基準がずれることを好まない。私も彼がチームメイトに何かを強く求める姿を見たことがある。

 何か問題があれば、彼はそれを口にするんだ。時にはそれが一般受けしないこともあるし、チームやコーチ、クラブとの対立を招くこともある。しかし、指導者として思うのは、『これが正しい』と思うのであれば、それを強く求めるべきだと言うことだ。彼の高いレベルを求める意欲は我々にも伝わる」

 9つも年下の若手イ・ガンインに「きつく言いつけた」(英紙『The Sun』より)とされる今回の内紛。それは準決勝を前にチームの士気を高めようとするソン・フンミンの意欲の表れだったのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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