巨人ルーキー、キャンプ初屋外フリー打撃で待望“プロ1号” 矢野謙次コーチも鼻血出し「興奮」

2025年2月3日(月)5時20分 スポーツ報知

ひむかスタジアムで打撃練習に励むドラフト1位の石塚裕惺(カメラ・堺 恒志)

 巨人のドラフト1位・石塚裕惺内野手(18)=花咲徳栄=が2日、2軍・ひむかスタジアムで行われたキャンプ初の屋外フリー打撃で待望の“プロ1号”を放った。26スイング目。打球は弧を描いて左中間芝生席へ飛び込んだ。「(ファンや首脳陣に)見られている中で、りきみとか出ちゃうところがあった」。全32スイングで1本だけに終わり、淡々と初フリーを振り返った。

 潜在能力は全体練習後の居残りフリー打撃でも見せつけた。休みをはさみながら約40分間で右に左に鋭い打球を飛ばし、3本のサク越え。打撃投手を務めた矢野謙次2軍打撃チーフコーチは途中鼻血が出るハプニングに、「石塚のバッティングに興奮しちゃった」と笑顔。石塚は「盛り上げてくれるコーチだったり先輩もいたりして、緊張して(キャンプに)入ってきたんですけど、やりやすい環境をつくってくださっている」と感謝し、「(室内と違い)外ではりきみが生まれたりドライブの回転が多く出ていた。しっかり質のいい打球を打っていけるように徐々に対応できれば」とリベンジを誓った。

 初日は室内で練習着を着ていたため背番号「23」のユニホームで練習をするのはこの日が初めて。「やっぱりユニホームを着て動くとなると重いというか、重圧がかかる」と重みをかみ締めながら練習した。川相昌弘2軍野手総合コーチ(60)からも連日の指導を受け「いい感じにできているよと言ってくださった」と攻守で手応えを得た。

 帰り際には即席サイン会を開き、時間が許す限りファンのためにペンを走らせた。充実の2日目を終えたルーキーの練習を一部視察した阿部監督も「しっかりちゃんとこなして体つくって、思いっきりやってほしいな」と温かいまなざしを向けた。「高校の時とは全く違う環境で練習させてもらえていて、すごく自分にとっていい経験ができている」と石塚。足元を見つめながら、着実に階段を上っていく。(臼井 恭香)

スポーツ報知

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