アルピーヌF1上層部が組織再編。パット・フライがチーフテクニカルオフィサーに就任

2022年2月4日(金)14時36分 AUTOSPORT web

 アルピーヌF1チームは、シャシーテクニカルディレクターだったパット・フライを、チーフテクニカルオフィサーに昇格させた。またエンジニアリングディレクターだったマット・ハーマンを、新たにテクニカルディレクターに任命した。


 2020年にアルピーヌに加入したフライは、エンストンでの技術業務全体を統括し、マシンのパフォーマンス目標を設定するとともに、チームが必要としている技術力やコンピテンシーを明確化していく。また「主なパフォーマンス上の妥協点やリスクを調整」し、チームの長期的な開発戦略を設定する。


 アルピーヌの新テクニカルディレクターとなったハーマンは、パフォーマンスの発揮と新たな試みをもたらす責任を負うが、ハーマンのパワーユニット(PU)エンジニアとしての経歴は、ビリー-シャティヨンにあるルノーのエンジン部門とのつながりを強化し、PU統合の最適化をさらに推進していくだろう。

パット・フライ(アルピーヌF1チーム チーフテクニカルオフィサー)
マット・ハーマン(アルピーヌF1チーム テクニカルディレクター)


 アルピーヌは上層部の交代について、2021年11月に決定した組織再編の一環であり、チームのパフォーマンスを最大化するものだと述べている。


「エンストンでパットとマットにエンジニアリング部門を率いてもらうことで、アルピーヌF1チームを大幅に強化する」とアルピーヌのCEOを務めるローラン・ロッシは語った。


「パットはF1でも最も経験豊富なエンジニアのひとりだし、マットの意欲と専門知識は、我々のレーシングマシンのポテンシャルを完全に引き出すために不可欠なものとなるだろう。マットは特にシャシーとエンジン開発を組み合わせるうえで、他に類を見ない専門性を持ち合わせているからだ」


 アルピーヌはエンジニアリング体制を強化しているが、最近ではエグゼクティブディレクターを務めていたマルチン・ブコウスキーが離脱した。また新チーム代表を任命していない。元アストンマーティンF1のチーム代表オットマー・サフナウアーがアルピーヌに加入するものとみられている。


 アルピーヌはバルセロナでのプレシーズンテスト開始2日前の2月21日に、2022年の新車を発表予定だ。



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