トヨタ自動車入社の広陵・高尾響がレジェンド・佐竹功年氏の背番号「19」を継承…「ミスター社会人野球」魂注入
2025年2月4日(火)6時0分 スポーツ報知
トヨタ自動車の練習に合流した広陵・高尾響投手は新天地での活躍を誓った(カメラ・加藤 弘士)
広陵(広島)のエースとして4季連続で甲子園に出場し、社会人野球の強豪・トヨタ自動車(愛知)に入社する最速148キロ右腕・高尾響投手(18)に、昨夏の都市対抗を最後に現役を引退した「ミスター社会人野球」ことレジェンド投手・佐竹功年氏(41)の背番号19が託されたことが3日、分かった。
期待の表れだ。名門・広陵で1年春からエースナンバーを背負い、甲子園通算5勝を挙げた男に、トヨタの誇りでもある背番号「19」が継承された。高尾はこの日、愛知・豊田市内のトヨタスポーツセンター内で同社の練習に合流。「19」伝承の意図について、昨秋の日本選手権を優勝に導いた藤原航平監督(45)は「佐竹の後継者としての魅力と強いハートがある。大きく育てたいと思っています」と明かした。
共通項もある。佐竹氏は身長169センチ、高尾も同173センチと投手としては小柄だが、抜群の制球力と強いメンタルで数々の修羅場をくぐり抜けてきた。高尾にも、東京ドーム、京セラドームで威風堂々の投球を披露して欲しいとの願いが込められている。
侍ジャパン高校日本代表でも活躍した高尾は、「19」の継承に「うれしく思いますし、その分結果も出さないといけない。勝てる投手になりたい」と初々しい表情で言った。昨秋にプロ志望届を提出したが、惜しくも指名はなかった。進路をトヨタに決めた理由に「練習会に参加させていただき、チームが明るく、こういったところでやりたいと思いました。あとは一番プロに近いチームですので」と高尾。背番号にふさわしい活躍を目指して、三河の地で鍛錬を積んでいく。
◆高尾 響(たかお・ひびき)2006年5月22日、福岡・粕屋町生まれ。18歳。粕屋中央小1年から土井ジャガーズで野球を始める。粕屋東中では飯塚ボーイズ所属。広陵では1年春に背番号1でベンチ入り。2年春から4季連続で甲子園に出場。甲子園通算5勝。3年時に侍ジャパン高校日本代表入り。最速148キロ。変化球はスライダー、カーブ、スプリット。173センチ、74キロ。右投右打。