「選択肢がほとんど残されていない」フラハティ去就決定で老舗メディアのメッツ番記者も落胆 先発駒不足訴え悲痛な叫び「強化に繋がるにもかかわらず」
2025年2月5日(水)7時0分 ココカラネクスト

フラハティも取り逃したメッツは、投手補強を果たせるだろうか(C)Getty Images
ドジャースからFAとなっていた、ジャック・フラハティが古巣のタイガースと2年3500万ドル(約54億2000万円)で合意したと米国内で報じられた。
昨季のワールドシリーズ終了後より動向が注目されていた右腕の古巣復帰決定的というニュースは、米国移籍市場での大きな動きとして捉えられているようだ。スポーツメディア『Sports Illustrated』でも、2月3日、フラハティの契約を伝えている。そのトピックは、同メディアのメッツ担当であるマイケル・サクラバ記者によるレポートとなっており、「スプリングトレーニングまであと2週間となる中、メッツが狙っていた可能性のある先発投手がまた1人、元のチームに戻った」と報じた。
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さらにマイケル氏は、「メッツは、フラハティが先発投手陣の強化につながるにもかかわらず、オフシーズンに獲得に動くなどの噂は一度もなかった。今や、フラハティの市場価格が下がるのを待つという選択肢は、メッツにはもうない」として、有力プレーヤーの去就決定に対しての想いを綴っている。
今オフのストーブリーグでメッツは、フアン・ソトを獲得し打線の強化を図る一方で、先発投手の駒不足が叫ばれてきていた。先発要員の中でも故障からの復帰となる千賀滉大や、ヤンキースから加入し、先発転向となるクレイ・ホームズのパフォーマンスが未知数であることなどが、その理由として挙げられている。
マイケル氏も今回のトピックで、「メッツのローテーションはエースのコウダイ・センガを軸に、再契約を結んだショーン・マネイアも中心となる」と見込んでいるものの、他にタイラー・メギル、デビッド・ピーターソン、今オフ獲得のフランキー・モンタスやグリフィン・キャニングといった名前も並べながら、「このローテーションには不確定要素が多く、特にホームズが先発としての負担に順応できるかどうかが懸念材料だ」と訴えている
また、ここまでの移籍市場の動向についても言及。「先発投手の層は日に日に薄くなり、メッツのように投手陣の厚みを増やしたいチームには選択肢がほとんど残されていない。スプリングトレーニングを前に、フラハティと元メッツのマックス・シャーザー(ブルージェイズと契約)がトップ2の候補として残っていた」などと振り返っている。
他にもマイケル氏は、「まだFA市場に残っている投手としては、右腕のニック・ピベッタ(前レッドソックス)」などと主張している。新シーズンが少しずつ近づく中、様々な思惑が入り乱れる各球団の選手補強は、この先どんな展開をみせるのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]