オーバメヤンにMLS行きの可能性が浮上…FIFA規定の”抜け道”により公式戦出場も可能か

2023年2月7日(火)17時39分 サッカーキング

チェルシーで不遇のオーバメヤンにMLS行きの可能性? [写真]=Getty Images

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 チェルシー所属の元ガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンに、メジャーリーグ・サッカー(MLS)行きの可能性が浮上しているようだ。6日、イギリス紙『デイリーメール』やスペイン紙『アス』など、ヨーロッパの複数メディアが伝えている。

 現在33歳のオーバメヤンは、昨年1月にアーセナルとの契約を解除し、フリーでバルセロナに加入。同クラブでは加入直後から主力に定着し、シーズン後半戦のみの出場ながら公式戦通算13ゴールという成績を残した。迎えた今シーズンはバルセロナで1試合に出場した後、チェルシーに電撃移籍。しかし同クラブでは適応に苦しみ、ここまで18試合の出場で3ゴールという成績にとどまっている。

 今冬の移籍市場での退団の噂もあったオーバメヤンだが、国際サッカー連盟(FIFA)が定める「1人の選手は1シーズン中に最大3クラブに登録することができる。しかし、期間中に当該選手が公式戦出場できるのは2クラブまでに限定される」との規定が障壁となり、移籍は実現しなかった。そして迎えたシーズン後半戦、チェルシーが1月に積極補強を敢行した影響もあり、チーム内でのオーバメヤンの序列はますます低下。今月発表されたチャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメントに臨む登録メンバーからも抹消された。

 こうした状況を受け、オーバメヤンは一刻も早いチェルシー退団と他クラブへの移籍を希望している模様。今回の報道によると、MLSのロサンゼルスFCが同選手に関心を寄せており、獲得に乗り出す可能性が浮上しているようだ。同クラブは先月に現役引退を発表した元ウェールズ代表FWガレス・ベイル氏の後釜にオーバメヤンを据えることを検討しているという。すでに具体的な交渉もスタートしているようだ。

 カギを握るのは上記のFIFAの選手登録に関する規定だ。『デイリーメール』や『アス』はFIFAの規定の”抜け道”を指摘し、オーバメヤンがロサンゼルスFCでプレー可能であると報道。FIFAの規定には「例外として、シーズンが重複する協会に属する2つのクラブ間を移動する選手は、該当するシーズン中に3つ目のクラブで公式戦に出場する資格がある」との補足が付いている。ヨーロッパ各国リーグはすでにシーズンを折り返しているものの、MLSの新シーズンは今月下旬に開幕となる。こうしたことから、オーバメヤンがロサンゼルスFCに移籍した場合でも、公式戦出場が認められる可能性が高いようだ。

 なお、ロサンゼルスFCは現地時間2月25日のリーグ開幕までにオーバメヤン獲得に漕ぎ着けたいと考えているようだ。果たして選手本人はどのような決断を下すのだろうか。

サッカーキング

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