世界ラリークロス:開発に2年費やした『ミニ・クーパーSX1』、2019年シーズンから本格参戦開始

2019年2月8日(金)14時16分 AUTOSPORT web

 イギリス人ドライバーのオリバー・ベネットが、2019年のWorldRX世界ラリークロス選手権にフル参戦すると表明。2017年から開発を続けてきた『ミニ・クーパーSX1 RXスーパーカー』をシリーズに本格投入する。


 2017年のイギリス・リッデンヒル戦でWorldRXデビューを果たしたXITEレーシングのベネットとミニのコンビは、2018年シーズンは3戦を除いて全戦にエントリーすると、北米大陸で新たな選手権に生まれ変わったARXアメリカズ・ラリークロスをメインプログラムとして戦ってきた。そして満を持して、2019年は自身初の世界選手権フル参戦を果たすこととなった。


「ようやくワールドチャンピオンシップにフル参戦できるところまで来ることができた。全戦でポイント獲得を目指し、シリーズのことを考えながら戦うことができるのは本当にうれしいよ」と26歳のベネット。


「昨季はトライアルのシーズンだったが、それを経て順調にステップアップできたことに安堵している。とくに2019年のWorldRXシーズンは(ファクトリーチームの大量離脱を受け)コンペティションレベルが均衡化しそうだし、僕たちのようなプライベーターチームには素晴らしい展開になりそうだね」


「それだけに、プライベーター同士のバトルは本当に激しいものになるだろうし、その難しさはマニュファクチャラーが支配する選手権争いとはまた異なるベクトルのものだ。今からシーズン開幕が待ちきれないぐらい”“XITE(エキサイト)”しているよ!」


 例年、年明け早々にイギリス・バーミンガムで開催されるオートスポーツ・インターナショナルショー(ASI)の2018年イベントでチームラウンチを行っていたベネットは、その後もシーズンを通じてマシンの熟成を重ねてきており、今季のオフもXITEレーシングの『ミニ・クーパーSX1 RXスーパーカー』のアップデートを実施。この2月8日からその成果をトラックテストで確認する作業へと入る。

2018年はWorldRXに加え、北米大陸で新たな選手権に生まれ変わったARXアメリカズ・ラリークロスを戦ってきた
それまでのフォード・フィエスタから、2017年に独自開発プログラムのミニにスイッチしたオリバー・ベネット


「そう、今日から2019年モデルのテストを開始する予定で、主な改良点の確認と評価がテーマになる。その後、さらなるセットアップの改善や熟成を2月の末まで続けていくつもりだ。その後、僕らのエンジンをフランスに船便で送り、リフレッシュとオーバーホールを経て4月の開幕戦アブダビに臨むスケジュールになっている」と説明するベネット。


 そして5月24〜25日には母国イベントとなるシルバーストンでの“スピードマシン・フェスティバル”が控えており、ホームに集まった多くのファンの前で戦える日を「楽しみにしている」と語った。


「シルバーストンでのホームイベントは本当に待ち遠しいし、楽しみだね。2018年に新しくスタートしたこのイベントに僕もこのミニで参戦したけど、当時はニューカー独自の技術的問題に悩まされて、満足いくパフォーマンスが披露できなかった」


「それでも、あの“スピードマシン・フェスティバル”は僕が経験したなかでもベストのオーガナイズを持つイベントだったよ」


「現在のRXシリーズでは、ときに見落とされがちなファンに対するパドック・アクティビティが本当に充実していたし、フードスタンドも最高だった。ミュージック・ライブとのコラボレーションは、チームにとっても本当に楽しい時間だったよ」


「僕たちにとっても仕事を終えた“ダウンタイム”を満喫するのに最高の空間になっていた。モータースポーツを丸一日満喫できるんだから『これこそがまさにラリークロス』って感じだよね」

2018年末には南アフリカ・ケープタウンで開催されたGymkhana GRiDにも初参加
現在、チームでは2019年WolrdRX参戦に向けマシンカラーリング案を一般公募している


AUTOSPORT web

「世界」をもっと詳しく

「世界」のニュース

「世界」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ