マリリンが泣いた…ロコ”弟分”が大金星で初V王手、勝てばつながる26年ミラノ五輪の道

2025年2月9日(日)5時30分 スポーツ報知

逆転勝利で決勝進出を決め、喜ぶロコ・ソラーレの(左から)前田拓海、中原亜星、上川憂竜、前田拓紀(カメラ・相川 和寛)

カーリング日本選手権 第7日(8日、神奈川・横浜BUNTAI)

 男子の準決勝が行われ、女子の弟分のロコ・ソラーレが、前回王者のコンサドーレを5—4で下し、決勝に進出した。序盤からリードを許したが、「お姉さんチーム」をほうふつとさせる逆転劇で大金星。26年ミラノ・コルティナ五輪の夢をつなぐには優勝しか道はないが、勢いをつけて初の頂点を奪いにいく。女子の準決勝は、五輪2大会連続メダリストのロコ・ソラーレが北海道銀行に5—11で敗れ、2年ぶりの優勝を逃した。

 どっちだ—。不利な先行だった最終第10エンド(E)の攻防。ロコ・ソラーレのスキップ前田拓海(22)のラスト投は、ハウス内の相手の石の前につけナンバーワンを奪い、重圧をかけた。コンサドーレの清水が投じた最後の石は、やや長くなりハウス内の微妙な位置に。その時点で前田海の目からは涙がこぼれ落ちたが、最後はメジャー計測で劇的勝利。その瞬間、チームみんなで涙で抱き合い喜んだ。前田海は「最後の計測は見ていられなかった。何とか食らいつくことができました」と目を真っ赤にした。

 マリリンも泣かせた大金星だ。1—1で迎えた第6Eで大量3点を失った。流れを失いかけたものの、続く第7Eで2点を奪取し、息を吹き返し、最終Eにつなげた。「逆転のロコ」で、大きな壁を乗り越え、コーチボックスで見守ったロコ・ソラーレの創始者、本橋麻里コーチ(38)も人目もはばからず号泣。「親心の気持ちも半分入りながら、成長していることにすごく感動」と泣き笑いした。

 23年3月にロコ・ソラーレの弟分、男子チームとして誕生。五輪メダリストの女子チームと練習し、強さを増してきた。9日の決勝はSC軽井沢クと戦う。優勝以外は五輪の道が閉ざされるが、前田海は「強い日本代表候補だと言われるようになりたい」。強さに自信を加え、頂点まで駆け上がる。(松末 守司)

スポーツ報知

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