中日、初の対外試合から見えた「今季の戦い方」 二遊間はほぼ確定? 先発ローテ候補に明暗

2025年2月12日(水)5時40分 ココカラネクスト

松木平はまだ解消すべき課題がありそうだ(C)産経新聞社

 2月11日、中日は初の対外試合を戦い、DeNA相手に0-4で敗れた。昨季までの戦いを思い起こすゼロ行進に溜息が出てしまうファンも多いと思うが、ひとまずは今季も野球の季節が始まったことを喜びたい。

 本稿では中日のスタメン、継投などから「今季の戦い方」の一端を探ってみたい。

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■チームの軸は「むらふく」コンビ&石川昂弥

 まずはスタメンから。一覧で見てみよう。

(左)上林(遊)村松(二)福永(三)石川昂(指)ボスラー(一)板山(右)濱(捕)石橋(中)尾田

 キャンプインの時点で福永裕基と村松開人の二遊間、そして石川昂弥の三塁起用はほぼ既定路線に感じた。おそらくシーズン中もこれが基本線になるのではないか。

 このうち、前者2名は「違い」を見せた。福永は1安打&盗塁、村松はマルチ安打をマーク。守備でも併殺を2度完成させるなど、無難にこなした。彼らには走攻守全てにおいての貢献が期待される。チームの根幹を成す部分なので、故障だけは気をつけたい。

 一方、石川昂はフル出場を果たすも4打数ノーヒット。捉えきれない打席が続き、ボール球のスライダーに釣られて三振する場面も見られた。1試合でどうこう言うのは無粋だし、かつ、今は首脳陣から「どんどん振っていくように」「打席で荒々しく」という指示も出ていると推察される。誰もが認める大器なのは分かっているだけに、この辺りは経過観察としたい。

 他には濱将乃介の積極走塁や、尾田剛樹のセーフティバントが印象的。より一層足を使っていくのは井上一樹監督からも明言されており、うまく得点に繋げていきたい。

■松木平が気にしてほしいこと

 投手陣の継投は以下のようになった(カッコ内はイニング数)。

 松木平(3)→メヒア(2)→岡田(2)→勝野(1)→橋本(1)

 3人目の岡田俊哉までは先発調整、後の2人はリリーフで回っていくことが想定される。松木平とメヒアは、できれば開幕からローテに入ってほしい立ち位置の投手だ。

 映えある“開幕投手”となった松木平は、毎回走者を背負う苦しい投球で3回2失点。2回までは昨季の経験を活かして無失点で凌ぐも、最終イニングで失点を重ねた。

 気になったのは、森敬斗にあっさり盗塁を許したこと、サインが出ていたにもかかわらず二塁への牽制ができなかったことだ。自身の投球に課題を持って臨むのは間違っていないが、実際のゲームでは投球以外の細かいプレーが要求される。ローテ投手で回るには、その部分も大事にしたいところだ。

 メヒアは2回1安打無失点で、ほぼ言うことがないほどの内容。球威のある速球を軸に、ある程度コースに散らばれば打者を抑えられると証明した。昨季は3勝に終わり契約満了も考えられたが、井上監督の慰留により今季も竜の一員に。本人には期するものがあるだろう。

 日本一チーム、そして3月28日の開幕戦で戦う相手に零封負けは残念だったが、起用法や個々の現在地はある程度見えた試合だった。今後も実戦が続く中で「ポジティブ・サバイバル」はより激化するはず。選手たちにはキラリと輝くものを見せてもらいたい。

[文:尾張はじめ]

ココカラネクスト

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