男子テニス世界ランク1位のシナーが3カ月の出場停止 昨年のドーピング違反の処分受け入れる

2025年2月15日(土)21時56分 スポーツニッポン

 世界反ドーピング機関(WADA)は15日、男子テニス世界ランキング1位のヤニック・シナー(23=イタリア)がドーピング違反による3カ月の出場停止処分を受け入れることで合意したと発表した。出場停止期間は2月9日から5月4日まで。1月の全豪オープンで2連覇を飾ったシナーは5月25日開幕の全仏オープンには出場できる。

 シナーは昨年3月の大会で実施された2度の検査で禁止薬物のクロステボルに陽性反応を示したが、自身にマッサージを施したトレーナーの指に成分が付着していたと主張し、故意の摂取を否定。異議申し立てを行ってツアー出場を続行し、8月に不正監視団体のITIAから賞金とポイント剥奪にとどめる処分が発表されていた。

 故意摂取を否定した他の選手は出場停止処分を受けており、テニス界には不公平との批判が続出。ITIAの甘い裁定にWADAが控訴し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が4月に審理を行う予定だった。

 WADAはシナーの主張を認めつつも「選手は関係者の過失に対して責任を負う。3カ月の出場停止処分が妥当と考えられる」との声明を発表。シナーも「私はチームに対する責任を常に受け入れており、WADAの厳格な規定は私が愛するスポーツを守る重要な手段と理解している。その上で、3カ月の制裁措置でこの手続きを解決するというWADAの提案を受け入れた」とコメントを発表した。

スポーツニッポン

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