ハミルトン、ドライバーの発言を取り締まる競技規則の変更に動じず「これからも自分の考えを話すつもり」

2023年2月18日(土)6時20分 AUTOSPORT web

 FIAは、レースウイーク中にドライバーが政治的見解を表明することを禁じる決定をしたが、それでもルイス・ハミルトン(メルセデス)は、適切だと考えるあらゆる問題について彼の考えを話していくつもりだ。


 最近FIAは、国際モータースポーツ競技規則を改正してある条項を付け加えた。それはドライバーが、事前にFIAの承認を得ないかぎり、「政治的、宗教的、個人的信条に基づく発言」を行ったり、掲示したりすることを禁じるものだ。


 多くの人々が、この制限は特にハミルトンを狙ったものだと考えた。ハミルトンは引退したセバスチャン・ベッテルとともに、社会的不公平、不平等、もしくは気候変動などの原因について、レースデーに定期的に世間の注目を集めていたからだ。

F1第9戦カナダGPでベッテルが使用したヘルメットには『タールサンドの採掘をやめろ』『カナダの気候犯罪』と書かれていた


 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は新たなスポーティングルールについて「少しやりすぎだ」と述べ、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)たちもみな、FIAの検閲への動きに反対した。


 ハミルトンは公には論争にまだ加わっていなかったが、2月15日に行われたメルセデスの2023年マシンの発表会で、彼はその問題について発言した。


「そのことには驚かなかった」とハミルトンはFIAの決定について語った。


「でも僕が熱意を持っていることについて話すことを妨げるものはなにもない」


「F1は声を上げる責任があるし、特に僕たちが行くあらゆる場所で重要なトピックについて意識を高めるべきだ。だから僕にとっては何も変わらない」

ルイス・ハミルトン(メルセデス)


 F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリはFIAに対し、何が許され、何が許されないのか、そして違反をどのように扱うのかといったことなど、さらなる説明を求めている。またドメニカリは、「誰の発言も禁じることはない」ことを明確にしており、ハミルトンはその姿勢を称賛した。


「物事について発言することでペナルティを受けたいというのはばかげていると思う。でも僕が言ったように、自分の考えをこれからも話すつもりだ」


「僕たちにはこの基盤があるし、取り組む必要があることがたくさんある」


「ステファノのサポートは素晴らしい。すべてのドライバーが言論の自由について意見を同じくしていると思う」

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