バルサ、カディスに2発完勝でラ・リーガ7連勝！…S・ロベルトが1ゴール1アシストと躍動

　ラ・リーガ第22節が19日に行われ、バルセロナとカディスが対戦した。

　前節終了時点で2位レアル・マドリードに「8」ポイント差を付け、ラ・リーガ首位を快走しているバルセロナ。16日に行われたヨーロッパリーグ（EL）決勝トーナメントプレーオフ・ファーストレグでマンチェスター・Uと引き分け、公式戦の連勝が止まったものの、ラ・リーガでは6連勝中と波に乗っている。今節は17位カディスをホームに迎えての一戦。首位の貫禄を見せつけることはできるだろうか。

　バルセロナはELのマンチェスター・U戦からスタメンを6名変更。前線にはフェラン・トーレス、ロベルト・レヴァンドフスキ、アンス、ファティの3人が並び、中盤にはセルジ・ロベルト、フレンキー・デ・ヨング、ガビが入った。また、負傷離脱中だったセルヒオ・ブスケツがベンチに復帰している。

　試合は序盤からバルセロナが主導権を握る。最終ラインから中盤にかけての丁寧なパス回しを起点に、高い位置を取った左サイドバック（SB）のアレハンドロ・バルデのクロスや、ガビの中盤からの飛び出しなどでチャンス作る。また、素早い攻守の切り替えでカディスに攻撃の機会を与えず、試合を優位に進めていく。

　19分、ハイプレスをかいくぐったカディスは、DFラインの背後を取ったロジェール・マルティがネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められず。対するバルセロナは21分、ボックス内右でアンドレアス・クリステンセンの縦パスを引き出したF・トーレスが、ゴール前に切れ込み左足でシュートを放ったが、惜しくも枠の左へ外れた。25分には前線から積極的なプレスを敢行し、S・ロベルトとバルデが立て続けにシュートを放ったが、どちらも得点とはならなかった。

　攻め続けながらなかなか得点が奪えずにいたバルセロナだが、43分に先制に成功する。右サイドの敵陣深くでボールを受けたF・トーレスがドリブルでボックス内に侵入し、相手DFを振り切りライン際からゴール前へ折り返す。レヴァンドフスキのダイビングヘッドはGKにセーブされたが、こぼれ球をS・ロベルトが押し込みネットを揺らした。さらに45分には、味方とのパス交換で敵陣左サイドを持ち上がったS・ロベルトが中央へパスを送ると、ボックス手前でボールを受けたレヴァンドフスキがゴール左下にミドルシュートを叩き込み、リードを2点に広げた。

　後半もバルセロナが主導権を握る。左サイドのA・ファティとバルデの突破から、F・トーレスに何度かシュートチャンスが訪れる。また、ガビの飛び出しやF・トーレスの単独突破からもチャンス作り、追加点を奪えないながらも試合を優位に進めていく。反撃に出たいカディスは58分、左CKのこぼれ球をマルティが押し込みネットを揺らしたが、直前に味方のファウルがあったとしてゴールは認められなかった。

　60分過ぎからは中盤のF・デ・ヨングやS・ロベルトがフリーでボールを受けるシーンが増加。64分には複数人が絡んだパス交換で左サイドを突破すると、中央へドリブルで持ち運んだA・ファティがレヴァンドフスキのリターンパスを受けて右に展開。F・トーレスの折り返しをA・ファティがダイレクトで狙ったが、上手くミートできずシュートは枠を捉えることができなかった。

　終盤にかけてはカディスもチャンスを作る。78分には右CKからルベン・アルカラスがヘディングシュートを放つも、バルセロナのGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンが落ち着いてセーブ。直後の79分には最前線でボールをキープした途中出場のクリス・ラモスがボックス内でシュートを放ったが、こちらもGKテア・シュテーゲンのセーブに阻まれた。86分には右クロスからアントニー・ロサノのヘディングシュートが左ポストを直撃した。

　結局スコアボードは動かず、試合はこのまま2−0で終了。バルセロナはラ・リーガ7連勝を飾り、公式戦での無敗記録を「18」に伸ばしている。対するカディスは前節ジローナ戦に続くリーグ戦連勝とはならなかった。次節、バルセロナはEL決勝トーナメントプレーオフ・セカンドレグを挟み26日にアウェイでアルメリアと、カディスは25日にホームでラージョ・バジェカーノと対戦する。

【スコア】
バルセロナ　2−0　カディス

【得点者】
1−0　43分　セルジ・ロベルト（バルセロナ）
2−0　45分　ロベルト・レヴァンドフスキ（バルセロナ）