明大・戸塚俊美監督 楽天・宗山の活躍を“当然”とニヤリ「ノックしていても楽しい選手でした」
2025年2月23日(日)10時29分 スポーツニッポン
楽天のドラフト1位、宗山塁内野手(明大)の評判がいい。22日に行われた阪神とのオープン初戦では適時三塁打を含む4打数2安打1打点。練習試合4試合も含め打率5割をキープしている。広島との練習試合でも1回の無死一、二塁の場面で、堂林の中前に抜けるかという当たりをダイビングして捕るとバックトスで一塁走者をアウトにしてピンチを防いだ。攻守ともにハイレベルなプレーを見せレギュラー争いに食い込んでいる。
静岡・沼津で春季キャンプを張る明大を訪ね戸塚俊美監督に宗山の話しを聞いてみた。宗山が明大での4年間、助監督という立場で宗山にノックバットを振り続けた人。4年間で何千本の打球を打っただろうか。挨拶の後「宗山の評判いいですね」と水を向けると「ふ〜ん、そうなの」とニヤリと笑っただけで素っ気ない。逆に“当然でしょ”というニュアンスが感じ取れた。
「そうねえ、宗山には何本打ったかなあ。かなりの本数ノックをしたよね」と振り返った後、続けて「彼のいいところは、どこに打っても捕球するときは捕りやすい形になっているところだね。それだけ捕るまでの準備というのか、スタートも含めて構えているということ。だからノックしていても楽しい選手でした」
打撃面では田中武宏前監督が「黙っていたらずっとマシンなんかを打ってる。手の掛からない選手」と表現した通り、プロに入ってもリーグ118安打の実力を発揮している。甲子園や東京六大学で審判の経験もある戸塚監督は最後に「プロのストライクゾーンはアマチュアに比べたら狭いからね。もちろん投手のキレとかは違うけど(的が)絞りやすいんじゃないかな」と話す。神宮に通い宗山のプレーを見ていたファンも戸塚監督同様「(活躍は)驚かないよ」と思っているかもしれない。