メルセデスF1のハミルトン「困難に直面し、スムーズな3日間ではなかった」テストでの最速に意味はないとも強調

2022年2月26日(土)16時3分 AUTOSPORT web

 2022年F1バルセロナテスト3日目最終日、メルセデスは午前にジョージ・ラッセル、午後にルイス・ハミルトンを走らせ、ニューマシンW13のデータ収集を行った。


 2月25日、ラッセルは66周を走行し1分19秒233(C5タイヤ)で午前をトップの位置で締めくくった。午後のセッションはピレリの新しいウエットタイヤのテストのため、人工的なウエットコンディションが作られたなかで、走行がスタート。セッション終盤にはドライタイヤのコンディションとなった。ハミルトンはインターミディエイトタイヤを経験した後、終盤のドライタイヤ走行でラッセルのタイムを更新、合計94周のなかで1分19秒138(C5タイヤ)をマークし、トップに立った。ハミルトンとラッセルは、3日間のテスト総合でも1−2に位置している。

2022年F1バルセロナテスト3日目 ルイス・ハミルトン(メルセデス)

「興味深い3日間だった」とハミルトンは2022年第1回テストを振り返った。
「走行が楽だったわけでも、スムーズだったわけでもなかった。克服しなければならない障害がいくつかあった」


「周回数はいつだって多ければ多いだけいいが、今日の走行には満足している。半日で約100周を走れたから、悪くはない。マシンもタイヤも、過去数年のものとは大きく異なる。そのなかでプログラムをこなしているんだ」


「今週、チームの全員が素晴らしい仕事をしてくれた。ファクトリーのスタッフたちも懸命に作業をしてくれたおかげで、この3日間で大量のデータを手に入れることができた。ここから一歩一歩進み、努力していくだけだ」


「今日はいくつかのタイヤコンパウンドの感触を確かめることができてよかった。ただ、走行し始めたばかりだから、他のチームと比較して自分たちがどの位置にいるのかは、まだ分からないよ」

2022年F1バルセロナテスト3日目 ルイス・ハミルトン(メルセデス)


 ラッセルも、ハミルトン同様、「バルセロナでの3日間はとても興味深いものだった」と語っている。


「ここでのラップタイムはあまり参考にならない。今日僕たちはタイムシートのトップを占めたけれど、履いていたのは(一番ソフトな)C5コンパウンドだ。このコンパウンドはバルセロナでは強力なんだ。だからタイムを深読みするつもりはない」


「フェラーリとマクラーレンが強力そうだから、僕たちとしてはたくさんのことを改善していく必要がある。マシンバランスに完全に満足しているわけではないし、その他にも今いくつか直面している制限がある」


「とはいえ、まだテストの段階だし、ここには学ぶために来た。今週はいくつか重要な実験をして、進むべき方向性について、良い考えを得ることができた」

2022年F1バルセロナテスト3日目 ジョージ・ラッセル(メルセデス)


 トラックサイド・エンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、バルセロナテストの結果に満足していると述べる一方で、ライバルたちの真のパフォーマンスを警戒している。


「今週の流れには満足している。3日間のために非常に忙しいプログラムを計画し、優先順位の高い項目をこなし、マシンとパワーユニットについてうまく進歩させることができた」


「W13をサーキットに持ち込むため、ブラックリーとブリックスワースのファクトリーのスタッフたちが膨大な作業に取り組んでくれた。マシンが大きな問題に見舞われることなく1800kmを走り、ペースの面でも期待できる部分を示せたことに、とても満足している」

2022年F1バルセロナテスト3日目 ジョージ・ラッセル(メルセデス)

「この数日間で非常に多くのことを学んだので、バーレーンの前に大量のデータを分析する。どのチームも非常に速いペースで進歩を果たしていくだろう。ここではいい位置につけているように見えるが、ライバルたちは開幕戦までの間にパフォーマンスを大幅に上げてくるということを、心にとめておく必要がある」


「この後の数日、ドライバーたちとともにシミュレーターの作業に取り組む。シングルラップに関しても、ロングランに関しても、バランスをさらに調整していく必要があるのだ。バーレーンは、気温が低かったバルセロナとは全く異なるサーキットだが、そういった面で進歩を果たしていきたい。ウィンターテストのプログラムを有望な形でスタートしたので、ここからさらに前進していく」

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