「おいおい中村ノリか...」健大高崎・佐伯幸大が規格外の一発も晴れのち...豪雨

2025年3月2日(日)20時26分 スポーツニッポン

 ◇練習試合 健大高崎 3—1 日大三(2025年3月2日 健大高崎グラウンド)

 第97回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)で連覇を狙う健大高崎(群馬)は2日、高崎市内の同校グラウンドで日大三(東京)と今年初の練習試合を行い、控え選手が多く出場した第2試合は3—1で競り勝った。

 「4番・右翼」で出場した佐伯幸大(2年)は3打数1安打1打点。7回の守備から途中交代した。

 昨秋は4番を務めた大砲・佐伯が真価を発揮した。5回先頭で右打席に立つと、フルスイングで捉えた打球は逆方向の右中間ネットを軽々とオーバー。右打者が放った「ライト方向に引っ張る」打球。ネットを超えた後もグングン伸びていった。まるで近鉄のスラッガー・中村紀洋が放ったようなアーチ。平成プロ野球世代の記者も思わず「おいおい中村ノリか…」とつぶやいた。

 22日に発表された選抜の1次メンバー20人。佐伯は背番号19をゲットしていた。一発を放った直後は「冬の練習期間をケガで棒に振ったスラッガーがスタメンへ猛アピール」の見出しが浮かんだ。ただ、晴れのち豪雨だった。

 佐伯は次打席を無死2塁で迎えた。青柳監督は佐伯をスタメン候補と認めているからこそ、バントのサインを出した。だが、佐伯はスリーバント失敗でアウトに。打席直後の守備から途中交代となった。一発勝負の甲子園でバントは「標準装備」が求められる。途中交代は当然だった。

 記者は空気を読む。だから衝撃弾を放った佐伯に取材を申し込まなかった。ただ、試合後に佐伯とすれ違ったとき、「明日はオフ返上でバントします…」と言われ、安堵した。

 堅守、足技を武器にする選手の多い健大高崎の中、一発長打を武器にする佐伯は「希少種」。選抜では晴れのち晴れ、を期待したい。(アマチュア野球担当・柳内 遼平)

スポーツニッポン

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