センバツの主役は健大高崎の158キロ右腕・石垣元気 メジャースカウトも注目 NPB関係者の心配は「桐朋・森井ロード」
2025年3月12日(水)12時10分 ココカラネクスト

石垣はセンバツの注目投手のひとりだ(C)産経新聞社
3月18日、甲子園球場でセンバツ高校野球大会が開幕します。今年の傾向としては、例年以上に全国各地から好投手が集結しており、ロースコアの投手戦が期待されています。
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中でも昨秋、神奈川で開催された関東大会準々決勝の佐野日大戦で、高校2年生史上最速の158キロを計測した健大高崎のエース・石垣元気はNPBスカウトも上位候補として注目。聖地でどのようなパフォーマンスを見せるのか、期待は高まっています。
アマチュア野球に詳しいライターは言います。
「実は石垣が158キロを出した等々力球場のスピードガンは『出やすい』と評判なんです。本人も試合後に『そんなに出てないと思う』と振り返り、今でもメディア向けのアンケートには自己最速を『154キロ』と記すなど、浮かれた様子は全くない。チーム関係者の指導が行き届いているからだと思いますが、見事なものです」
3月2日に今年初の練習試合に臨むと、石垣をお目当てにメジャースカウトが同校を訪れ、投球を視察。甲子園でも一挙手一投足に熱視線を注ぐことになりそうです。
ここまでMLBスカウトが本腰を入れるとなると、気になるのはその進路。というのも、1学年上で投げては最速153キロ、打っては高校通算45発を誇る桐朋の「二刀流」、森井翔太郎選手はNPBを経由することなく、「高卒即メジャー」の道を選択したからです。
その契約金は約2億4000万円。NPBのドラフトでは上限が1億円+出来高の5000万円ですから、これまでにあった「金銭的にはNPB」という常識も崩れつつあります。
「現状、石垣は将来的なメジャー挑戦に興味を示しているものの、まずはNPB希望だと伝えられています。しかし、センバツや夏の甲子園で圧倒的な力を発揮し、メジャースカウトから破格の条件が提示されれば、心が動く可能性はゼロではない。森井は東京の難関進学校出身で、甲子園球児ではなかったですが、『世代最強の甲子園球児が高卒直接メジャー』ということになれば、いよいよもって国内の空洞化が進むことになる。『桐朋・森井ロード』はNPBスカウトにとって、心配事なんです」
まずは石垣が春の聖地でどんな活躍を見せるのか、大いに期待したいところです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]