スーパーGT:3月16~17日開催の岡山公式テストエントリー公開。全44台が揃う初の機会に

　スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは3月4日、岡山国際サーキットで3月16〜17日に開催する公式テストのエントリーリストを発表した。

　4月13〜14日に岡山でシーズン開幕を迎えるスーパーGT。参戦するチームは各メーカー主催のテストなどで2019年シーズンに向けた走行を行ってきたが、シリーズに参戦するほぼすべてのチームが揃って走行するのは、この公式テストがはじめてとなる。

　レクサス、ホンダ、ニッサンが争うスーパーGT GT500クラスは、全15台がテストに参加する。このうち、au TOM’S LC500は中嶋一貴が不参加。同じ週末にアメリカのセブリング・インターナショナル・レースウェイで開催されるWEC世界耐久選手権第6戦に出場するためとみられる。

　そのためテスト初日は関口雄飛が単独でマシンをドライブ、2日目は関口と宮田莉朋がマシンをシェアする。2018年にスーパーGTデビューを果たし、今季もGT300に参戦する宮田が、GT500マシンでどんな走りをみせるかは気になるところ。

　また、今年がGT500初フル参戦となる坪井翔や牧野任祐、GT300からステップアップした中山雄一、GT500再参戦となる平手晃平、フレデリック・マコヴィッキといった面々の走りもチェックしておきたいところだ。

　GT300クラスは総勢29台がテストに参加する。なかでも注目はJLOCの88号車、マネパ ランボルギーニ GT3に小暮卓史が乗り込むという点だ。

　2010年のGT500クラスチャンピオンでホンダ陣営の“顔”とも言える存在の小暮だが、2019年はホンダでのシートを喪失。その去就に注目が集まっていた。

　そんな小暮がテスト2日間に渡ってJLOCの88号車ランボルギーニ・ウラカンGT3をドライブすることになった。キレのある走りに定評のある小暮が、ウラカンGT3をどう乗りこなすのか、ファンならずとも気になるところだろう。

　そして、先日発表された年間エントリーリストでは起用ドライバーをTBNとしていたPanther arto Team Thailandは、ナタポン・ホートンカム、ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナに加え、昨年までARTAのBMW M6 GT3をドライブしていたショーン・ウォーキンショーがマシンをシェアしてテストに参加する。

　そのほかGT300クラスでは計10チームが第3ドライバーを起用してテストに参加する。具体的にはTEAM MACHが玉中哲二、PACIFIC RACING with GOOD SPEEDが都筑晶裕、TEAM UPGARAGEが山田真之亮、Audi Team Hitotsuyamaがアレッシオ・ピカリエロ、つちやエンジニアリングが土屋武士、Panther arto Team Thailandがジャルーンスルカワッタナ、NILZZ Racingが浜野彰彦、Arnage Racingが手塚祐弥、JLOCの87号車が藤波清斗、TOMEI SPORTSが柴田優作を起用する。

　2019年シーズンを戦うマシン、ドライバー、チームが一堂に会する公式テスト岡山。シーズンの行方を占う上でも重要なテストとなるほか、ここから正式カラーリングを施してくるチームも多いので、そこもチェックしておきたいポイントだ。

　この岡山公式テストは岡山国際サーキットファン感謝デーのなかで開催されるので、一般の方でも観覧可能。チケットなどの詳細は岡山国際サーキットのホームページでアナウンスされている。

■2019スーパーGT GT500岡山公式テストエントリー（3月4日時点）

■2019スーパーGT GT300岡山公式テストエントリー（3月4日時点）