「よく、獲っていたね」藤川阪神が"神ドラフト"の予感? 球界OBが着目した「お宝選手」とは

2025年3月4日(火)12時14分 ココカラネクスト

育成ドラ1の工藤は150キロ超えのパワーピッチャーとして注目されている(C)産経新聞社

 3月28日の開幕を控え、各球団、段々とチームを仕上げていく段階となった。

 藤川球児監督率いる阪神では先に今季の開幕投手に村上頌樹をあてることを公表。23年MVP右腕に大事な試合を託すことになった。

【関連記事】「もう158キロ出るの?」藤川阪神でベールを脱いだ、支配下間近の"ロマン腕"に反響止まらず 「可能性しか感じない」

 またチームではドラフト1位左腕の伊原陵人(NTT西日本)を筆頭に、今シーズン入団組が猛アピールを続けていることも話題を呼んでいる。

 今季の藤川阪神の戦力に関して、球界内からも考察の声があがっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は3日までに自身のYouTubeチャンネルに「【阪神総評】レギュラーと控えの差が気になる!!第3の捕手は藤田を推薦?期待の若手は誰!!阪神キャンプを取材して気になった点を語ります【プロ野球】【阪神】」と題した動画を更新。阪神キャンプを視察した総括を自身の目線で語っている。

 まず藤川阪神となって感じたチームの空気感に関しては「緊張感もありつつ、個人のことをやっている」と各自が課題をしっかり見つめて取り組めているとした。

 その上で気になる野手に関しては実戦でアピールを続けている5年目内野手の高寺望夢に言及。「高寺いいな」として、打撃に関して「強引にじゃなくて、押し切っている ああいうバッティングができるのはすごくいい」とセンスをほめたたえる場面も。

 ほか、6年目捕手の藤田健斗に関しても、「バッティングの打球速度というか、しっかり芯でとらえたんだろうな 三遊間、あっという間に抜けていった」と実戦で見た当たりを振り返りつつ、「この子、なかなかバッティングいいなと感じさせてくれたんだよね 注目だな」と話した。

 また今キャンプでは育成から支配下をめぐる争いも注目ポイントとなる中、新戦力、育成1位の工藤泰成(四国アイランドリーグ・徳島)についても言及。

 「いや、力ある! 平均速度が150キロ中盤になってきているな 頼もしいな」と絶賛。続けて、育成ドラフトで獲得の経緯に「よく(残って)いたね よく獲っていたね」と首脳陣、スカウト陣の慧眼を認めるシーンもあった。

 育成ドラフト1位の工藤は2月16日の広島との練習試合(宜野座)の8回に初登板すると先頭の末包昇大に投じた2球目が球場計測では158キロを記録。どよめきが走った。その後も2月24日のDeNAとの練習試合でも、150キロ中盤の直球を軸に結果を積み重ねており、支配下登録への道が注目されている。

 また工藤と同じく、逸材と注目を集めているのは同じく育成ドラフト3位の早川大貴(くふうハヤテ)。1メートル85センチ、95キロと恵まれた体格から球威ある直球を軸に変化球の制球も冴え、こちらも実戦派右腕として注目されている。

 ほかにもドラフト5位ルーキーの佐野大陽(日本海L富山)も3月1日の教育リーグ・広島戦で同点の2点適時打をマークするなど、攻守で奮闘した姿を見せている。
 
 昨年、藤川新監督となって迎えたすぐのドラフトでは育成を含め、指名した9名のうち5名が独立リーグ所属だったことも注目された。チームでも石井大智、湯浅京己などすでに独立リーグ出身の選手が実績を残しており、藤川監督自身も独立リーグを経たことで2024年ドラフトの成果が注目されている。

 まずここまでは順調にステップを踏んでいる新入団選手たちの中から何人、開幕1軍入りを果たすか。今後の歩みにも期待が高まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「阪神」をもっと詳しく

「阪神」のニュース

「阪神」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ