早くも本番さながらのアタック合戦。王者・野尻智紀が首位で初日を終える【鈴鹿テスト1日目午後】

2023年3月6日(月)17時53分 AUTOSPORT web

 3月6日、全日本スーパーフォーミュラ選手権の第1回公式合同テストが三重県の鈴鹿サーキットで行われた。15時15分から2時間にわたって行われたセッション2では、最終盤に予選さながらのアタック合戦が繰り広げられるなか、2年連続王者の野尻智紀(TEAM MUGEN)が最速タイムを記録し、テスト初日を終えた。


 傾く午後の光のなかドライコンディションで始まったこの日2回目のセッション。序盤は大嶋和也(docomo business ROOKIE)が1分37秒555を記録し、まずは首位へ。その後セッション前半のうちに坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING)、小高一斗(KONDO RACING)、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)らトヨタエンジン搭載車両が上位につける展開となった。


 セッション折り返しを前にホンダエンジン勢としてここに割り込んできたのが今季チームを移籍した佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)だった。佐藤は1分37秒628と大嶋の全体ベストに肉薄する。


 1時間が経過した後、ついに大嶋の全体ベストが破られることに。1分37秒090をマークした小林可夢偉(Kids com Team KCMG)が首位に立った。さらにその直後、セッション1でトップを奪っていた山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が2番手に割って入った。


 このセッション中盤のタイミングで、午前中の走行でクラッシュを喫していた笹原右京(KONDO RACING)がようやくコースイン。最初のアウティングでトップ10圏内に順位を上げてくる。


 時を同じくして王者野尻も1分37秒412というタイムで2番手に飛び込んできたが、セッション残り30分というところで注目のルーキー、リアム・ローソン(TEAM MUGEN)がセクターベストを次々と更新、コントロールラインでは1分36秒770と最初に36秒台に入れ、全体トップに立った。


 このセッションではひとり40秒間、OTS(オーバーテイクシステム)の使用が許されるなか、残り20分、今度は可夢偉がセッションベストを更新してくと、1分36秒266を記録しトップへ。同じタイミングでチームメイトの国本雄資も37秒台前半のタイムで3番手へとジャンプアップしてきた。


 そして牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が国本のタイムを、さらにこの牧野のタイムを坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING)が上回るなど、初日のセッション終了間際のアタック合戦が白熱していく。


 最終アタックは、残り5分を切ってから。各車『アウトラップ・ウォームアップラップ・アタックラップ』という流れで予選さながらのアタック合戦が繰り広げられ、順位は激しく入れ替わった。


 上位には平川亮、大湯都史樹らが飛び込んでくるなか、まずは山本が1分36秒027と可夢偉のタイムを更新してトップに立つと、チームメイトの佐藤もこれに続きTCS NAKAJIMA RACINGがワン・ツー。


 しかしこれを上回る1分35秒955というタイムを記録したのが、野尻だった。これでテスト初日のアタック合戦は完結し、前年王者の野尻が2023年の公式イベント初日をトップで終えることとなった。


 テストは7日(火)も続き、午前・午後それぞれ2時間のセッションが予定されている。

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