【J1リーグ2025】開幕後の結果に見るクラブの補強成功度ランキングトップ3

2025年3月10日(月)14時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

一部のクラブを除き第5節までの日程を終了した2025シーズンの明治安田J1リーグ。湘南ベルマーレやサンフレッチェ広島のように開幕から未だに無敗を続けるチームがある一方、昨季王者ヴィッセル神戸を筆頭に未勝利で苦しむチームも複数あり、すでに明暗の分かれる序盤戦となっている。


この冬も、前年までと同様大いに盛り上がった移籍の話題。その中心となった浦和レッズは第5節にしてようやく今季初勝利を挙げるなど苦しいスタートとなっており、補強による戦力アップの効果が現時点では少なく見えるクラブも複数ある。そんな中でも今冬加わった選手たちの活躍によって上々の滑り出しとなったチームもある。


ここでは、今冬の新加入選手が早くもチームの主軸として活躍しているクラブについて、昨年の順位から今季ここまでの躍進ぶりも考慮しランキング形式で上位3つを紹介する。




サンフレッチェ広島 写真:Getty Images

3位:サンフレッチェ広島


主な新加入選手



  • MF田中聡

  • FW中村草太

  • FWジャーメイン良

  • MF菅大輝


昨季は惜しくも首位神戸と勝ち点4差の2位でフィニッシュとなったサンフレッチェ広島。直近3シーズンはいずれも3位以内と好成績を続けているチームが今季目指すのはもちろん「優勝」の二文字のみ。そんな目標を達成すべく、今冬はピンポイントに即戦力を補強していた。


少数精鋭と言える新戦力たちの中でも、ここまでひときわ存在感を放っているのは湘南ベルマーレから加入したMF田中聡。昨年パリ五輪の本大会メンバー入りは果たせなかったものの成長ぶりは凄まじく、今季新天地でもその伸びは留まるところを知らない。フィールドのいたるところに顔を出しボール奪取から決定機演出、強烈なシュートなどどこに居ても輝ける能力を持つ。また、注目の大卒ルーキーFW中村草太の活躍ぶりも忘れてはならない。先発したのは1試合のみだが、開幕から4試合すべてに出場し現時点でチームトップの2ゴールをマーク。新たな得点源として名乗りを挙げている。


ほかの新戦力を見ても、徐々にチームへのフィットがみられるFWジャーメイン良や左サイドを活性化させられるMF菅大輝と大いに期待の顔ぶれが揃う広島。開幕後にFW満田誠の電撃移籍がありながらも新たな外国籍選手を獲得してさらなる補強を図っており、優勝に向けて戦力は十分と見ていい。予想通りの活躍を見せる新加入選手たちに加えて、ルーキーも頼もしい働きを見せていることから第3位とした。


鹿島アントラーズ 写真:Getty Images

2位:鹿島アントラーズ


主な新加入選手



  • DF小池龍太

  • FWレオ・セアラ


昨季の結果を受け8年連続無冠となっている鹿島アントラーズ。無冠とはいえ、最後にリーグ優勝を果たした2016シーズン以降も常に5位以内をキープしていることから、監督や選手が代わっても変わらぬ強さがそこにあることに疑いの余地はない。


それでも、今季こそはとタイトル獲得に向けてこの冬はJリーグで確かな実績を持つ選手を複数獲得し戦力アップを図った。なかでも目玉となったFWレオ・セアラの獲得は早くも大当たりと言えるものとなっている。第2節の東京ヴェルディ戦で2ゴールを挙げると、第5節の柏レイソル戦ではハットトリックを達成。昨季リーグ2位の21ゴールを挙げたストライカーは、5戦5ゴールを挙げる活躍でチームの好スタートに大きく貢献している。また、横浜F・マリノスで優勝を経験しているDF小池龍太の加入も大きい。ここまでの5試合で早くも1ゴール3アシストを挙げており、怪我に苦しんだ直近2シーズンからの完全復活を思わせる活躍を見せている。


ユースからの昇格や期限付き移籍からの復帰が多くを占めた今季鹿島の新戦力。数少ない他クラブからの新加入選手たちがいずれも活躍できていることは大いにプラスと言えることから第2位とした。




柏レイソル 写真提供:GettyImages

1位:柏レイソル


主な新加入選手



  • GK小島亨介

  • DF原田亘

  • MF原川力

  • MF小泉佳穂


この冬、6シーズンにわたって攻守に献身的な活躍を見せ続けるなどチームを支えてきたMFマテウス・サヴィオを失った柏レイソル。最も重要と言える選手を手放すこととなったが、新戦力の活躍もあり開幕からの5戦は3勝1分1敗と好スタートを切ることに成功している。


そんなチームの新たな心臓を担っているのがMF小泉佳穂だ。今季よりチームを率いるリカルド・ロドリゲス監督には浦和時代にも指導を受けていたことが奏功してか、新加入ながらチームへのフィット感は上々。相手にとって危険なエリアでボールを受けられるポジショニングの良さが光り、早くも1ゴール2アシストと数字も残している。また、同じく中盤ではボール保持を円滑にする存在としてMF原川力の活躍も大きい。守備陣を見ても、GK小島亨介やDF原田亘といった選手たちが開幕から定位置を掴んでおり、新体制の新加入選手とは思えないほどチームにフィットしている。


2シーズン連続で17位と低迷が続く柏。今季もサヴィオ流出により先行きが不安な部分もあったが、新指揮官が新戦力らとともに見事その懸念を払拭して見せた。まだまだ開幕間もないリーグ戦だが、このまま新加入選手たちとチームとの融合が進めば今季の台風の目にもなれるだろうことから第1位とした。

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