ローブ、6年ぶりの首位走行に「腕が衰えていなくて安心した」/WRC第3戦メキシコ ドライバーコメント

2018年3月11日(日)19時42分 AUTOSPORT web

 競技3日目を迎えたWRC世界ラリー選手権は3月10日、デイ3のSS11〜19が行われ、総合5番手からスタートしたセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が総合首位に浮上。前日3番手につけていたトヨタのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)はマシントラブルによりデイリタイアとなっている。
 


■Mスポーツ・フォード


●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合1番手


「1日の終わりに首位に立つことができてとてもうれしいよ! 今朝は出走順が少し良くなったし、午後は掃除役をやらなくてもすんだから、(ペースを)大きく改善することができた」


「今日はプッシュしていきたかった。ほとんどのステージで限界ぎりぎりまでそうしていたけれど、マシンの感触は良かったよ」


「いつも完璧な走行ができるわけじゃなかった。でも午前中の走行ではほとんどミスをしなかったから本当に満足している。特に2番目と3番目のステージ(SS12とSS13)ではほとんど完璧だったからね」


「でも、午後は少し厳しくなった。とても滑りやすかったし、クルマの中はとても暑くて、エンジンとブレーキも同様に熱を持っていた。走行は簡単ではなかったけど、すべてが上手くいった。自分たちがこれまでに成し遂げた仕事にとても満足しているよ」

セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)


●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合13番手


「今日は少し難しい日だったね。午前中は正しいリズムとドライビングスタイルを掴むのに苦労していた」


「でも最終的には調子が上がり、最後の数ステージではスムーズに走れた。まだやるべき作業はあるけれど、どの部分で改善できるかドライビングをより正確にできるか、自分で分かっていることは良い点だと言える」

テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)


■ヒュンダイ・モータースポーツ


●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合4番手


「午前中はタフだったね。僕たちのステージタイムはあまり良いものではなかった。グリップレベルが低くて、とても苦戦していたんだ」


「午後には状況が良くなり、午前中よりスピードを発揮することができた。良かった点は、総合4番手に上がったことだ。悪くない順位だよ。ただし、3番手のダニ(・ソルド)と、5番手の(セバスチャン・)ローブとのギャップは大きいから、順位をどうにかするのは不可能だろう」


「僕たちは自分たち自身のラリーにしっかり集中しなければいけない。ここはとてもミスをしやすいところだから、安定したペースとリズムを維持したいね」

アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20 WRC)


●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合6番手


「今日も難しい1日だったが、それでも僕たちはここで戦っている。どうにか順位をひとつ上げることができた」


「そして先頭集団では多くのことが起きている。


「今朝は水たまりにはまって1分以上もタイムを失ってしまい、最高のスタートにはならなかった。さらに2回もパンクに見舞われ、状況はとても悪くなっていった」


「1番目に出走して多くのことをを学んだよ。明らかに不満はあるけれど、ポジティブなことも得なければいけないね。明日も粘り強くラリーを続け、この厳しい週末のダメージを最小限に抑えるために、少しでも多くのポイント獲得を目指さなければならない」

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)


●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合3番手


「今週末メキシコで表彰台を獲得できれば、それは素晴らしい結果だろう。自分とチームのためにこの重要なポジションを維持すると心に決めている」


「今日は計画通りに物事が運ばない日だった。オープニングステージでは自信を持つのが難しかったし、一番近いライバルたちよりもタイムを失ってしまった。また、午前中の残りの走行では感触は良くなったけど、午後の最初のステージでも多くの時間を失ってしまった」


「SS14で小さな岩に当たってしまい、31kmのステージを左のフロントタイヤがパンクしたままで走行しなければならなかったんだ。あてにできるスペアタイヤがなかったから、残りの区間はとても慎重に進み、ハードにプッシュすることはしなかった」


「ただのひとつでもリスクも冒したくなかった。前を走る(クリス・)ミークとはそれほど差がないから、集中してラリーを続けたいね」

ダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)


■シトロエン・レーシング


●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合2番手


「リズムの面では僕たちにとっては良い1日だった。特に午前中は本当に快適にドライブできた。そしてセブ(セバスチャン・ローブ)のパンクから恩恵を受けることになった」


「でもこれがラリーの本質なんだ。このステージは特にトリッキーで、コースにたくさんの石が落ちていた。明日は総合2位の座を確実なものにして仕事を終えなければならない」


「でも容易いミッションではないね。パワーステージは面白いことになるかもしれない。ランチタイムまでに気温は上がるだろうしね。でも、早朝がずっと涼しくなるようだったら、タイヤ選択を考えなければならないかな」

クリス・ミーク(左)とダニ・ソルド(右)


●セバスチャン・ローブ(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合5番手


「午前中は昨日のパフォーマンスを確認することができ、最後のラリー・メキシコから6年ぶりに全体的にリードを維持することができて本当に良かった」


「正直に言うと、スタートする前はこのポジションに立てるとはまったく予想していなかったんだ。自分が腕が衰えていなかったことに安心したよ(笑)」


「パンクに見舞われるまでは、トップ集団で充分に戦う準備が整っていた。コーナーがふたつ連続していて、カーブの内側に石があったんだ。石を少し踏んだんだけど、そのうちのひとつが致命的だった。このミスのせいで歯車が狂ってしまったね」


「タイヤがどれくらいもつかあまり良く分かっていなかったし、クロスカントリーラリーで得たと思われる僕たちの直感は、間違っていたようだ!」


「タイヤ交換のために早いタイミングで停止していれば失うタイムは少なくて済んだかもしれないが、ままならないものだね。明日は最後まで完走するようにしていくし、できるだけマシンをドライブするのを楽しもうと思う」

セバスチャン・ローブ(シトロエンC3 WRC)


■トヨタ


●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合9番手


「今日の午後は、メキシコで過去もっとも暑かったように感じられ、クルマとタイヤにとって苛酷な1日になった。しかし、大きな問題はなく全体としては安定して走れたと思う」


「僕たちは、少しずつ前に進んでいる。最終日の明日は高速で流れるようなコーナーのステージが多く、クルマと僕のドライビングスタイルに合っているお気に入りのコースだ。良い結果を得られるのではないかとわくわくしているよ」


「選手権にとって重要な意味を持つポイントを獲得すべく、明日は総合8位を目標に戦うつもりだ。もちろん、パワーステージも狙っているよ!」

ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)


●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合デイリタイア


「今朝はすべてがうまく進んでいた。昨日よりも路面のグリップが感じられ、僕たちのクルマはコースにとても合っているように思えたんだ」


「最初のSS(SS11)の序盤、ジャンクションでミスをして約10秒タイムを失ったが、調子は良かったのでその後も攻め続けた。しかし、フィニッシュまで7kmという地点でターボに問題が発生しリタイアを余儀なくされてしまった」


「もちろん残念だよ。しかし、これもラリーという競技の一部なんだ」


「また、トヨタで戦う初めてのグラベルラリーで、十分な競争力を確認できてことをうれしく思う。明日もベストを尽くし、パワーステージではポイント獲得を目標にアタックする」

オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)


●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合12番手


「全体としては良い1日で、昨日よりも状況は良くなったと思う。昨晩のサービスでクルマをきちんと直してくれたメカニックに本当に感謝しているよ」


「今朝は楽しんで運転することができ、タイムも昨日より良くなった。日中のサービスを終えた後、テレビクルーが設置した機材ボックスの下にシートベルトが引っかかってしまい、テレビクルーが来てこれを解決するのに30分程度待たなければならなかったのには参ったね(笑)」


「その後のSSでは良い区間タイムを記録することができた。しかし、パンクをしてしまい、その次のSSでもパンクをしたと思ったのだけどタイムはまずまずだった。明日はパワーステージでのポイント獲得を目指して戦うつもりだ!」

エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)


AUTOSPORT web

「WRC」をもっと詳しく

「WRC」のニュース

「WRC」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ