ダルビッシュ有が3回3失点を食らった要因は?“教え子”の投球に日本一の投手コーチが言及「コントロールにばらつきがあった」

2023年3月11日(土)16時13分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 3月10日に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド第2戦。世界一奪回を目指す侍ジャパンは韓国と対戦。3回表に韓国代表に3点の先制を許したものの、その裏の攻撃では、ラーズ・ヌートバー(25)、近藤健介(29)の連続タイムリーで2点を奪い返すと、吉田正尚(29)がセンターへ放った2点タイムリーで逆転に成功した。侍ジャパンはその後も追加点を奪い、13安打13得点で韓国に大勝した。

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 この試合で侍ジャパンの先発マウンドに立ったのは、ダルビッシュ有(36)。2回までは韓国打線を無失点に抑える好投を見せていたが、3回に8番打者のヤン・ウィジ(35)に2ランを浴びるなど、3失点を献上。後続を抑え、この回でマウンドを降りた。この日のダルビッシュは勝利投手になったものの、3回3安打3失点の内容だった。

 韓国戦に登板したダルビッシュの投球を”日本一の投手コーチ”はどう見たのか。現役時代に最多勝や最優秀防御率など数々のタイトルを獲得し、引退後はダルビッシュや田中将大(34)らを育てた佐藤義則氏が見解を語った。

 先制を許した3回の投球について佐藤氏は「ちょっとボールが高かったかな。力んだところがあったかもしれないし、打たれたのはスライダーだったけど、少し甘くなったボールを韓国の打者が上手く打った。あの回だけなんだけどね。スライダーが曲がってくるタイミングを上手くとらえられていたよね」と話した。

 佐藤氏から見たダルビッシュの状態については「まだコントロールにばらつきを感じる」と、まだまだ本調子とは言えないようだ。「ダルビッシュが打たれる時はこういう感じだよね。結果的にスライダーが甘くなって、高くなると打たれる。もっと言うと、スライダーが早く曲がりすぎてストライクが入らないとか、そういう傾向が俺と一緒にやっていた時からあった」と、日本ハム時代にダルビッシュを指導した佐藤氏は語った。韓国打線もダルビッシュのスライダーを狙っていたのかもしれない。

 一方で、佐藤氏は「また次の登板があると思うけど、やっぱりゲームで投げると身体的にも変わってくる。ライブBPで投げたりして調整していたけど、ゲームで投げていかないと本当のピッチングの筋肉の張りとかがなかなか出ない。一回投げたことで調子は上がってくると思うし、気持ちも変わると思う。次の機会はもっと反省してきちっと投げてくれると思う」と話し、ダルビッシュの次回登板に期待した。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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