コンテ監督、不満爆発のリチャーリソンと和解「自分のミスを理解して謝ってくれた」

2023年3月11日(土)12時47分 サッカーキング

コンテ監督とリチャーリソン [写真]=Getty Images

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 トッテナムを率いるアントニオ・コンテ監督が、同クラブに所属するブラジル代表FWリチャーリソンと和解したことを明かした。10日、イギリスメディア『BBC』がコメントを伝えた。

 現在25歳のリチャーリソンは昨夏にエヴァートンから移籍金6000万ポンド(約98億円)でトッテナムに加入した。今シーズンはここまで公式戦25試合に出場しているものの、負傷離脱を2回経験した影響もあって途中出場となる試合が多く、2ゴール3アシストを記録するにとどまっている。

 8日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・セカンドレグのミラン戦で敗退が決まった後、リチャーリソンはブラジルメディア『TNT Sports』で出場機会が少ない現状への不満を吐露。「彼(コンテ監督)は突然、僕をベンチに置いた。僕は理由を聞いたが、何も教えてはくれなかった。理解できるものではない。だが、僕はバカではないし、プロフェッショナルだ。毎日仕事をしているし、プレーもしたい。今シーズンは言葉が悪いけど、クソみたいだ。でも、フィールドに立てば命を捧げている」と、苛立ちを露わにしていた。

 11日に行われるプレミアリーグ第27節ノッティンガム・フォレスト戦の前日会見に臨んだコンテ監督は、「リチャーリソンのインタビューを読んだが、彼は私を批判していない。彼は自分のシーズンがダメだと悪態をついていたが、彼は正しい。なぜなら、彼は多くのケガをしていたからだ。CLでは2ゴールしか挙げられず、彼は自分のシーズンが良くないと正直に言ったのだと思う」とリチャーリソンを擁護。「彼のシーズンも私たちのシーズンもまだ終わっていない。もし彼がプレーにふさわしければ、私は彼にチャンスを与えるし、そうでなけば他の選手を起用することになる」と語った。

 また、コンテ監督は今回の出来事がチームの団結について見直す良い機会になったと主張。次のように持論を展開した。

「インタビューで『We』ではなく『I』、『I』、『I』と話すのは、自分のことだけを考えていて、他の人やクラブのことは考えていないということを意味する。だからこそ、私はこの状況を分析し、選手たちに『もし俺たちが重要なものを作りたいなら、もしお前たちが重要なもののために戦おうとするなら、もし俺たちが競争力をつけてトロフィーを獲得するために戦いたいなら、『I』ではなく『We』で話さなければならない』と繰り返した」

「彼は自分がミスしたことをよく理解して謝ってくれたし、私にとっても、チームスピリットの大切さを改めて明確にする機会になったので、よかったと思う。ピッチも戦術も大事だが、精神や闘志、目に宿る炎は、他の何よりもあまりにも重要だからだ。この点について、私たちはもっと改善しなければならない。もっとチームワークを高め、特にネガティブな場面では、もっと積極的に助け合う精神を発揮しなければならない」

サッカーキング

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