寺地拳四朗はフライ級の統一王座を保持したまま3階級制覇を狙う可能性も ロドリゲスらが候補
2025年3月14日(金)5時35分 スポーツ報知
2本のベルトを肩からかけてポーズを決める寺地(カメラ・宮崎 亮太)
◆プロボクシング ▽WBC&WBA世界フライ級(50・8キロ以下)王座統一戦12回戦 〇WBC王者・寺地拳四朗(12回TKO)WBA王者・ユーリ阿久井政悟●(13日、東京・両国国技館)
WBC&WBA世界フライ級王座統一戦で、WBC王者・寺地拳四朗がWBA王者・ユーリ阿久井政悟を最終12回に逆転TKOで下し、史上3例目の日本人同士による王座統一戦を制した。拳四朗はライトフライ級に続く2団体王座統一。複数階級での王座統一は、バンタム級とスーパーバンタム級で4団体を統一した井上尚弥(31)=大橋=に続き日本史上2人目となった。試合後はWBCスーパーフライ級王者ジェシー・ロドリゲス(25)=米国=との対戦を熱望した。(観衆7500)
スーパーフライ級に転向して3階級制覇に挑む意向を示した拳四朗は試合前から、WBC王者ジェシー・ロドリゲスや前WBA王者・井岡一翔の名前を挙げていた。ロドリゲスは、米国で最も権威のある専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じての最強ランキング)で6位の世界的強豪。元4階級制覇王者の井岡は、5月11日に日本で現WBAスーパー王者フェルナンド・マルティネスと再戦することが濃厚だ。
一方で昨今のボクシング界では現在のベルトを保持したまま1階級上のビッグマッチに挑む例も多い。拳四朗も、フライ級の統一王座を保持したまま3階級制覇を狙う可能性がある。