ブランパンGT:新型GT-Rの「進化大きい」とオルドネス。公式テストはベントレー最速

2018年3月15日(木)14時59分 AUTOSPORT web

 3月13〜14日にかけてブランパンGTシリーズのプレシーズン公式テストがフランスのポール・リカールで行われ、11メーカーから合計45台のGT3マシンが2日間の午前と午後、都合4セッションで走行を重ねた。


 2018年にデビューする新型ニッサンGT-RニスモGT3、モデルチェンジ後のベントレー・コンチネンタルGT3、今季初めてフル参戦することとなったレクサスRC F GT3も参加した今回のテストは両日とも晴天に恵まれ、各チームが精力的な走り込みが可能なコンディションとなった。


 そのなかで多くのチームは、今季から仕様が変更された新しいピレリ製ワンメイクタイヤの性能を確認するとともに、新仕様タイヤにマッチするセットアップを見つける作業に多くの時間を割いていたようだ。


 2日間で計200周をラップするチームも現れるなか、ラップタイムでは初日の午前にトップタイムを記録したチーム・パーカー・レーシングの現行型30号車ベントレー・コンチネンタルGT3が、同日午後に2日間の最速タイムとなる1分52秒454をマーク。


 同じく1日目午後に1分52秒856というタイムをマークしたアテンプト・レーシングの66号車ランボルギーニ・ウラカンGT3が総合2番手、ブラック・ファルコンの4号車メルセデスAMG GT3が1分53秒098で総合3番手となっている。


 2日目は1分52秒台に入るマシンは現れず。前日2番手につけた66号車ランボルギーニが1分53秒103でタイムシートの最上段につけ、これにスピリット・オブ・レースの54号車フェラーリ488 GT3が1分53秒433、R-モータースポートの76号車アストンマーチンV12バンテージGT3が1分53秒448というタイムで続いた。


 なお、これらラップタイムは2017年のテストで記録されたファステストタイムより約3秒速いものだが、テストの舞台となったポール・リカールは昨年から複数のコーナーで改修が行われているため実際のギャップの比較は難しいと考えられる。

チーム・パーカー・レーシングの30号車ベントレー・コンチネンタルGT3
ブラック・ファルコンの4号車メルセデスAMG GT3
スピリット・オブ・レースの54号車フェラーリ488 GT3
“強豪”ベルジャン・アウディ・クラブチームWRTのアウディR8 LMS


 体制発表後、初めてのテストとなったGT SPORT・モチュール・チームRJNの23号車GT-Rをドライブしたルーカス・オルドネスは2018年モデルについて次のように語った。


「新しいマシンで初めてトラックを走るのはチームとドライバーにとって、いつでもチャレンジングだ。新しいGT-RニスモGT3は日本のニスモの皆が開発に力を注いでくれたおかげで、とても多くの箇所で進化を感じることできたよ」


「今回のテストでは新しいクルマの特性を知り、さらなる改善を行なうためにより多くの走行距離が必要と考えていた。走行データはレースに欠かせないものだからね。(テストを終えた)今は、モンツァでのレースが待ちきれないんだ」


 また、エミール・フレイ・レーシングの114号車レクサスRC F GT3をドライブするクリスチャン・クリエンは「これまでのテストを通じて分かったのは、RC F GT3が素晴らしいマシンだと言わざるを得ないことだ」と愛機を評する。


「このクルマはコースに出てすぐに余裕のある走りができる。これは良い兆候だよ」


「テスト中の進歩に満足しているし、クルマの信頼性も確認できた。僕たちはエミール・フレイ・レーシングがこのシリーズで成功するための適切なピースを手に入れたと考えているんだ」


 ポール・リカールでのテストを終えたブランパンGTシリーズは4月6〜8日、ベルギーのゾルダーでスプリントカップの開幕戦を迎え、ニッサンやポルシェ、マクラーレンなどが参加するエンデュランスカップは2週間後の4月20〜22日にイタリア・モンツァで開催される。

エミール・フレイ・レーシングの114号車レクサスRC F GT3
ベントレー・チームMスポーツが2018年から投入する新型ベントレー・コンチネンタルGT3
ガレージ59が走らせる58号車マクラーレン650S GT3
ベントレー・チームMスポーツが2018年から投入する新型ベントレー・コンチネンタルGT3
ニッサンGT-RニスモGT3(右)とマンタイ・レーシングのポルシェ911 GT3 R(左)


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