大谷翔平「1番DH」スタメン入り、自己最速タイ開幕2戦目初本塁打で佐々木朗希援護なるか
2025年3月19日(水)15時46分 スポーツ報知
大谷翔平
◆MLB 東京シリーズ by Guggenheim カブス—ドジャース(19日、東京ドーム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が19日(午後7時10分開始予定)、東京ドームで行われるカブスとの開幕2戦目のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。ド軍は佐々木朗希投手(23)が先発してメジャーデビュー予定。同じ岩手出身の先輩として、初登板初勝利を狙う後輩を援護できるかに注目だ。
前日18日の開幕戦は、「あんまり打撃に関して緊張することは普段ないんですけど、珍しく緊張している感じは1打席目はあった。四球だけはいらないなという感じでちょっと思い切り行き過ぎているなという感覚があった」と試合後に振り返った大谷。日本開催で打席のたびに静まりかえる異様な雰囲気の中、2打席目まではカブス先発左腕の今永昇太投手(31)の前に力が入り、二ゴロ、二直に倒れた。
それでも1点を追う5回1死一塁の3打席目には2番手右腕・ブラウンからチーム初安打となる右前安打。一、三塁とチャンスを広げると、その後打線がつながって一挙3点を奪って逆転した。2点リードの9回先頭の5打席目も昨季同僚だった元広島右腕・ブレージャーから右翼線へ二塁打。ダメ押しのホームを踏んで、5回1失点と好投した山本由伸投手(26)の開幕戦白星をアシストした。米国放送のインタビューでは「日本で独特の雰囲気というか、これだけお客さん入ってくれてるのもそうですし、なんとか打たなければいけないみたいな雰囲気が、ちょっとありましたけど、なんとかヒット打てて良かったかなと思います」とホッとしたようにうなずいていた。
開幕戦は5打数2安打。ベッツが体調不良で米国に帰国し、フリーマンも試合前の打撃練習で左脇腹(ろっ骨)を痛めて試合開始直前に急きょスタメンを外れるアクシデントがあったが、両チームで唯一のマルチ安打をマークした。開幕2戦目での本塁打となればシーズン46発を放った21年に並んで自己最速。開幕戦は両チームともに本塁打が出なかったため、MLBシーズン第1号となる可能性もある。
ドジャースの先発は朗希。メジャー初登板初先発のマウンドとなる。日本人投手の日本メジャーデビューは、19年のマリナーズ・菊池(現エンゼルス)以来2人目。「3月19日」のメジャー初登板は、同21日デビューの同・菊池、24年山本(ドジャース)を抜いて最速記録となる。オープン戦は2試合に登板して計7イニングで無失点。米アリゾナ州は乾燥して制球が難しい上に、打球が飛びやすい投手不利な環境だが、1年目の日本人投手としては初めて、開幕前のオープン戦を防御率0・00で切り抜けるなど、状態を上げてマイナー契約から開幕2戦目の先発の座をつかみ取った。
開幕戦を左脇腹の違和感で欠場したフリーマンはこの日もスタメンを外れた。
ドジャースはこの試合を終えると、米国に帰国。23〜25日(日本時間24〜26日)にロサンゼルスとアナハイムでエンゼルスとのオープン戦を計3試合を戦い、27日(同28日)のタイガースとの本拠地開幕戦に備える。