ブライトンが4部グリムズビーの進撃止める！　5発完勝でFA杯4強へ…三笘薫がダメ押し弾

　FAカップ準々決勝が19日に行われ、ブライトンとグリムズビー（4部）が対戦した。

　4回戦で前回大会覇者のリヴァプールを撃破したブライトンは、5回戦では2部のストークを1−0で下し、ベスト8進出を決めた。日本代表FW三笘薫は4回戦で勝ち越しゴールをマーク、5回戦では巧みな抜け出しから決勝点をアシストするなど、チームの勝利に直結する活躍を見せている。迎えた準々決勝の相手はグリムズビー。リーグ2（4部）では24チーム中15位となっているが、FAカップでは5回戦でサウサンプトンを破るなど快進撃を見せている。

　ブライトンは三笘が左ウイング（WG）で先発出場。そのほか、モイセス・カイセドやアレクシス・マック・アリスター、ソリー・マーチなどの主力が順当にスタメンに名を連ねている。

　序盤からゲームの主導権を握ったのはブライトン。丁寧なビルドアップで敵陣内に侵入し、中央のマック・アリスターや右サイドのマーチを起点にチャンスを作っていく。2分にはエヴァン・ファーガソンがボックス内に侵入し際どいシュートを放つ。続く6分にはボックス手前中央でボールを受けたカイセドが強烈なミドルシュートを放つと、GKが弾いたボールを最後はデニズ・ウンダフが押し込みネットを揺らした。ブライトンが先制に成功する。

　出鼻を挫かれる形となったグリムズビーだが、その後も集中したプレーを見せる。ブライトンにボールを保持されながらも、しっかりとした守備ブロックを形成し、決定的なシュートを打たせない。そんな中、22分には三笘がチャンスを演出。ドリブルでボックス内左に侵入すると、そのまま左足でグラウンダーのボールをゴール前に送る。ファーサイドにマーチが走り込んだが、相手DFの必死のディフェンスに阻まれシュートまで持ち込むことができなかった。

　33分には三笘に決定機が到来。右サイドを駆け上がったパスカル・グロスがボックス内右に侵入し、ゴール前に柔らかいボールを送る。ファーサイドに走り込んだ三笘が懸命に足を伸ばしてボールに触れたが、シュートは惜しくも枠の上へ外れた。41分にはボックス内で三笘の折り返しを受けたグロスがダイレクトで左足を振り抜いたがシュートは枠の上へ外れた。グリムズビーはなかなかボールの奪いどころが定まらず、押し込まれる時間が続く。前半はこのまま1−0で終了した。

　後半開始早々の51分、ブライトンがリードを広げる。高い位置を取った最終ラインのレヴィ・コルウィルがバイタルエリアに鋭い縦パスを送ると、ウンダフの落としを受けたマック・アリスターがボックス内に柔らかいボールを供給。これを収めたファーガソンが巧みな反転から最後は右足でゴール右下隅に流し込み、ネットを揺らした。

　直後の55分には三笘がドリブルでボックス内左に侵入し、カットインから右足で狙い澄ましたシュートを放ったが、ボールは惜しくも枠の右へ外れた。その直後にはマーチがDFラインの背後に抜け出し、最後はファーガソンが流し込んだが、VARの結果オフサイドがあったとしてゴールは取り消しとなった。70分、最前線でこぼれ球を拾ったウンダフがボックス内に縦パスを送ると、抜け出したファーガソンが落ち着いてゴール左下隅に蹴り込みネットを揺らした。ブライトンが点差をさらに広げる。

　攻撃の手を緩めないブライトンは82分、敵陣バイタルエリアに侵入したアダム・ウェブスターがボックス手前右からゴール前にクロスを送ると、マーチがダイビングヘッドで豪快に突き刺しリードを4点に広げる。さらに90分には、最前線でのボール奪取からボックス左角付近の三笘にボールが渡ると、右足で放たれたシュートが相手DFに当たってコースが変わり、ゴール左下隅に吸い込まれた。

　試合はこのまま5−0で終了。三笘が存在感を放ったブライトンが4年ぶりのFAカップ準決勝進出を決めた。

【スコア】
ブライトン　5−0　グリムズビー

【得点者】
1−0　6分　デニズ・ウンダフ（ブライトン）
2−0　51分　エヴァン・ファーガソン（ブライトン）
3−0　70分　エヴァン・ファーガソン（ブライトン）
4−0　82分　ソリー・マーチ（ブライトン）
5−0　90分　三笘薫（ブライトン）