ハミルトン、マシンに苦戦しながら予想外の表彰台を獲得「とにかく跳ねるし直線でものすごく遅い」メルセデス/F1第1戦

2022年3月21日(月)16時46分 AUTOSPORT web

 2022年F1バーレーンGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは3位、ジョージ・ラッセルは4位を獲得した。ふたりはレースのほとんどを、フェラーリとレッドブルの後ろの5番手と6番手で走行していたが、終盤にレッドブルがダブルリタイアを喫したことで、ふたつ順位を上げた。


 メルセデスは「効果的なダメージリミテーションの週末にすることができた」と述べている。


■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=3位
5番グリッド/タイヤ:ソフト→ハード→ミディアム→ソフト


 フェラーリを心から祝福したい。彼らが復活したのを見てとてもうれしい。歴史のある名門チームだからね。


 僕たちにとっては難しいレースだった。プラクティスの間、ずっと苦労していたし、これは僕らに可能な最大の結果だと思う。


 もちろん(レッドブルの)ふたりにとって不運なことだったが、僕たちはベストを尽くしたし、このポイントを手に入れられたことに感謝している。


 ファクトリーの皆は必死に働いてくれている。すぐさま状況が好転するようなことはないだろうけど、僕たちは昔から他のどこよりも団結力が強いチームだ。先は長く、地道に取り組み続けるしかないと分かっている。


 すべての週末を最大限に活用していこう。そうすれば、いつかは戦いに戻ってこられるだろう。

2022年F1第1戦バーレーンGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

(レース後の会見で語り)もちろん、(表彰台に上ることは)期待していなかった。朝起きた時、「戦うチャンスがありますように」「思っているより良いマシンでありますように」と心の底から祈った。でも実際にはレース中、僕らは苦しんだ。


 でもジョージが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、3位と4位でフィニッシュすることができた。今抱えている問題を考えると、これはかなり驚くべき結果だと思う。


 僕たちのマシンの問題は、どこでもひどいバウンシングが出ることだ。ストレートだけではない。低速コーナーでも中速コーナーでも、リヤが全く安定しない。比較的良いのは高速コーナーだけだ。


 とにかく直線でものすごく遅い。ドラッグの問題なのかパワーの問題なのか、僕には分からない。まだ解明できていない。DRSを使っても、前のマシンについていくことができない。


 とにかくやるべきことは多い。リヤが滑りまくっていて、タイヤがどんどん熱くなり、デグラデーションが起こる。この部分でパフォーマンスを向上させる必要がある。




■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=4位
9番グリッド/タイヤ:ソフト→ハード→ミディアム→ソフト


 ポジティブなレースだったよ。スタートはうまくいったしね。その後はルイスとふたりで走り続けた。戦略は違っていたけど、僕たちだけのレースをしていた。


 チームとしては3位と4位を獲得することができた。週末前にこの結果を聞いていたら、喜んだだろう。長いチャンピオンシップになるし、今日の流れには満足していい。


 ライバルたちとは、予選で0.5秒差、レースペースでも同じぐらいの差があることを思えば、ダメージリミテーションの面で良い週末になった。


 このマシンにはたくさんのポテンシャルがあるので、データを掘り下げて、パフォーマンスを引き出す方法を理解する必要がある。


 前にいるライバルたちとの差が大きいことは承知しているし、マシンの全体的な限界も把握している。優勝のチャンスをつかむまで諦めるつもりはない。

2022年F1第1戦バーレーンGP 決勝後のジョージ・ラッセルとルイス・ハミルトン(メルセデス)

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