山本由伸が浴びたメジャーの洗礼 1回5失点KOに米記者も苦言「あまりに自信がなさそうだった」
2024年3月21日(木)21時39分 ココカラネクスト
制球が定まらず、沈痛な面持ちを浮かべる山本。(C)Getty Images
世界的な注目を集めたデビューマウンドは、不本意な内容となった。
MLB開幕2戦目となる3月21日のパドレス戦で、ドジャースの山本由伸がメジャーデビュー。初回から被安打4、2四死球、5失点でKO。無念の1イニングでの降板を余儀なくされた。
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立ち上がりから制球が定まらなかった。先頭打者のザンダー・ボガーツに投じた初球、96マイル(約154.4キロ)の4シームを痛打され、いきなり二遊間を破られると、その後もボール先行の苦しい投球が続く。2番のフェルナンド・タティスJr.には死球を与えてしまい無死一、二塁のピンチを招くと、3番のジェーク・クロネンワースに右翼線を破られる2点三塁打を浴びるなど、1死も取れずにメジャー初失点を喫した。
その後も山本は自慢のスプリットがことごとく制球が定まらずに苦心。さらに無死一、三塁とされて迎えた5番のキム・ハソンにはセンターへの犠牲フライを許し、ここでようやく1つ目のアウトを奪った。
さらに2本の適時二塁打を浴び、一挙5点のビッグイニングを許した山本。なんとか3アウトを奪ってベンチに戻る際には強ばった表情に。デーブ・ロバーツ監督からも労をねぎらわれたが、ほろ苦いスタートに本人が納得していないのは想像に難くない。
昨年12月にMLBの投手史上最高額となる12年総額3億2500万ドル(約463億円)のメガディールを締結した山本には、登板前から熱視線が向けられていた。それだけに現地メディアや識者からもまさかの1回KOに苦言が呈された。米紙『Los Angeles Times』のドジャース番を務めるジャック・ハリス記者は自身のX(旧Twitter)で「あまりに制球が良くなかった。そしてあまりに自信もなさそうだった」と指摘した。
良いところなく降板を余儀なくされた山本。ここからいかに己を高め、ベストな状態にアジャストしていくかが、大きな注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]