新入幕・安青錦 第二の故郷関西で新入幕Vあるぞ! 3敗守り故郷ウクライナに届ける快進撃

2025年3月21日(金)4時45分 スポーツニッポン

 ◇大相撲春場所12日目(2025年3月20日 エディオンアリーナ大阪)

 ウクライナ出身の新入幕・安青錦が明生を押し出しで破り3敗を守った。初土俵から最速タイの所要9場所で入幕を果たし、前傾姿勢からしぶとく攻めるスタイルを徹底。荒れる春に旋風を巻き起こしている。尊富士との2敗対決を制した大関・大の里と新関脇・王鵬を押し出した平幕・高安の2人が首位で並んだ。3敗は尊富士、玉鷲、安青錦となった。

 まるで鉄の置物のように安青錦の体が土俵上で前傾姿勢を敷いたまま微動だにしない。明生も必死に突っ張って揺さぶりをかけるが、最後は完全に根負け。呼び込んで体が伸び上がってしまったところをウクライナの新星は逃さず押し出した。

 新入幕の場所でも臆することなく、6日目から7連勝で9勝目。「連勝は意識していない。変に考えてしまった初日、2日目より体は動けている」と涼しい顔で振り返った。幼少の頃から背筋力を鍛えるトレーニングを続けベンチプレスは200キロを持ち上げる。体幹の強さを低い姿勢からの攻めに生かしている。

 母国がロシア侵攻を受けたため、戦火を避けて22年4月に来日。関大相撲部での生活を経て23年秋場所で初土俵を踏み、わずか1年半で新入幕を決めた。序盤は戸惑った幕内の土俵も徐々に慣れてきたといい、「しっかり自分の相撲を取れば大丈夫」と“第二の故郷”関西で快進撃を続ける。

 トップを走る大の里、高安とは1差。新入幕優勝を果たした1年前の尊富士が重なる。昨年春は三段目だった安青錦は、きょう13日目は大栄翔と対戦。初の三役戦も「楽しみもあり緊張もするかな。自分の力を出し切ることだけ考える」と不動の闘志でクリアする構えだ。

スポーツニッポン

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