パニガーレV4 Rなど注目モデルがお目見え/2019年東京モーターサイクルショートピックス
2019年3月23日(土)1時58分 AUTOSPORT web
3月22日、『第46回東京モーターサイクルショー』が東京ビッグサイトで開幕した。初日は各メーカーがプレスカンファレンスを実施。また、車両展示や各種イベントが行われ、来場者を楽しませた。会場の様子の一部をご紹介しよう。
■ドゥカティ パニガーレV4 Rなどの注目バイクが展示
午前中に行われたドゥカティのプレスカンファレンスでは、パニガーレV4 Rが紹介された。V型4気筒エンジン搭載のスーパースポーツバイク、パニガーレV4 R。シャシーは軽量化され、特徴のひとつであるウイングレットにより、270km/hで走行時、フロントに30kgのダウンフォースがかかる計算になるという。まさにサーキット、レースで活躍するために生み出されたバイクだと言える。
BMWのプレスカンファレンスでは、フルモデルチェンジする新型S1000RRが登場。大阪・東京モーターサイクルショーにて、日本初公開された。車両デザインは一新され、最大出力は207馬力。前モデルよりも8馬力引き上げられた。さらに車両重量も11kg軽量化されている。4つのライディングモードと自由にプログラムできるライディングモードPROが設定されたほか、6.5インチTFTディスプレイを装備する。
日本での販売価格はモデルによって227万7000円から278万7000円。7月上旬に全国販売予定だという。
世界初公開車両を発表したのはホンダ。ホンダは2種の電動バイク、BENLY ELECTRIC(ベンリィ エレクトリック)とCR ELECTRIC PROTO(CRエレクトリック プロト)だ。どちらもコンセプトモデルではあるが、ベンリィ エレクトリックに関しては電動スクーターであるPCX ELECTRICのリース販売がスタートしているだけに、市販化の期待は高そうだ。CRエレクトリック プロトは無限との共同で生み出された。バッテリーやモーターなどは、電動レーサー神電を開発する無限のテクノロジーが投入されているという。
■見逃せない展示車両はまだまだたくさん
2019年シーズンからロードレース世界選手権Moto2クラスのオフィシャルエンジンサプライヤーとなったトライアンフ。765ccの3気筒エンジンをMoto2に供給する。ブースではMoto2のプロトタイプ車両と、日本のシャシーブランド、NTS製のMoto2シャシーが展示されている。
大阪・東京のモーターサイクルショーで日本初公開となった話題の新型『KATANA』。スズキブース内では実際にまたがることができ、長蛇の列を作っていた。注目度の高さがうかがえる。
ホンダブースに展示されているDream CB750 FourとCB1000 SUPER FOUR。
同じくホンダブースには1961年ロードレース世界選手権参戦車両のRC162、MotoGPマシンRC213Vマルク・マルケス車などの競技用車両が並んだ。
カワサキブースには新型ZX-6RやZX-10RR、ニンジャH2 SX SE+、ニンジャH2 CARBONなどの注目のモデルが展示された。これらのモデルは展示のみだが、ブースには実際にまたがることができる車両も設置されている。
こちらはW800 CAFEとW800 STREET。2016年に生産が終了したW800が、ふたつのモデルとなって再び登場した。
ヤマハの新型YZF-R25。フロントカウルのデザインが一新され、倒立フォークを備えるなどマイナーチェンジされた。そのルックスのよさに思わず足を止める来場者の姿も。また、ヤマハのリーニング・マルチ・ホイール(LMW)モデルのNIKENや、ツーリングにおける快適性を高めたNIKEN GTも展示中だ。
■こちらも見逃せない。海外メーカーモデルも注目
タイの新興バイクメーカー、GPXのブースでは販売中の全車種が並ぶ。2019年1月の発表会ではスポーツバイクのデーモン150GR、レトロスタイルのレジェンド150S、ジェントルマン200の3車種であったが、このたびジェントルマン200にハーフカウルを装備したジェントルマン レーサー200が新登場していた。
こちらはイギリスのカスタムショップ、マットモーターサイクルズのRS-13 125。レディスサポートスクエア内にて展示されている。
MVアグスタのスーパーベローチェ。2018年のEICMAでお披露目され、モーターサイクルショーで日本初上陸した。左右でマフラーの本数が違う点に注目。
■押し寄せる電動化の波
KYMCOブースでは2018年のEICMAで発表された電動スーパースポーツ、Super NEXが登場した。
こちらはベスパの電動スクーター、Vespa Elettrica。ベスパの趣を残しつつ近未来的なデザインとなっている。ヨーロッパと日本の法制度の違いにより日本導入は未定とのことだが、注目したいモデルのひとつだ。
こちらは2018年マン島TT ZEROチャレンジクラス参戦車両、TEAM MIRAIの韋駄天X。
■もしかしたらあのライダーに出会えるかも?
東京モーターサイクルショー初日、会場を訪れるライダーたちの姿もあった。MotoUPのブースでキャッチしたのは、Moto2参戦中の長島哲太。
こちらはスズキ機工ブースにて、奥田教介と家根谷大晟。2019年シーズン、ともにTeam MF&Kawasakiから全日本ロードレース選手権ST600クラスに参戦する。ST600フル参戦3年目の奥田は、新しいカラーリングとなった自身のカワサキZX-6Rにまたがりぱちり。
岡田商事ブースには、MotoGPライダーのアルパイスターズのレーシングスーツが展示されている。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)のレーシングスーツは2015年、実際に着用したもの。
同じく岡田商事のFiveグローブエリアに展示されている、Moto3ライダーの真崎一輝(BOE Skull Rider Mugen Race)が実際に使用したグローブ。転倒跡らしい擦り跡が残っている。
各ブースにはMotoGPマシンや全日本参戦マシンなども展示されている。各種マシンをじっくり眺めることができる、絶好のチャンスだ。
■注目どころはまだまだもりだくさん。事前チェックをお忘れなく
東京モーターサイクルショーは残り2日、3月23〜24日まで開催される。バイク好きにはたまらない展示や催しが満載なので、ぜひ事前チェックをして来場することをおすすめしたい。東京モーターサイクルショーで、バイクに浸る一日を満喫しよう。