「侍ジャパンロスが止まらない」WBC人気が主婦層にも広がった「意外な理由」

2023年3月23日(木)17時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 侍ジャパン日本代表は21日(日本時間22日)に行われた第5回WBC決勝戦(マイアミ・ローンデポパーク)で米国を3−2と下し、3大会ぶり14年ぶりの世界一奪還を果たした。

 メジャーリーガー揃いの強敵米国代表を倒して、世界一を達成。最後は守護神を務めた大谷翔平がエンゼルスの同僚、マイク・トラウトを空振り三振に斬って取るなど、「筋書のないドラマ」「漫画でもありえない」など劇的な展開にも多くのファンの注目が集まった。

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 また今大会の特徴といえば「主婦層にも人気が広がったことです。侍ジャパンロスを訴えている人は多いのですが、家庭を守る母世代の人々の心をつかんだことにも注目が集まっています」(出版関係者)。

 背景には、日本代表として初合流、ペッパーミルパフォーマンスも定着。爆発的な人気となったラーズ・ヌートバー選手の母、久美子さんの存在も大きかったとされる。

 今大会、全会場に家族と共に足を運ぶなど、チームに合流したヌートバーを懸命に応援し続けた。気さくな人柄も知られ、周囲のファンとも交流。そんな久美子さんにはヌートバーも感謝しており「母は私のために全てを犠牲にしてくれた。金メダルは彼女にプレゼントしたい」とコメントしている。

 今大会はこういった「親子愛」が感じられると共に、ほかにも佐々木朗希、宮城大弥の同級生コンビの仲の良さ、村上宗隆、岡本和真の「師弟コンビ」のいじり、一見クールな吉田正尚の温かさ、最年長ダルビッシュ有を中心としたチームのまとまり、大谷翔平の普段は見られないナインとの交流など、運営側や選手が積極的にSNSを通じて情報発信したこともあり、様々な人々に届くことになった。

 「この2週間チームを見ているだけで様々なストーリーが感じられた大会となりました。若い選手が大会期間を通じて成長を果たし、また選手どうしの絆の深さが伝わってくることで、主婦層の間からも『大会が終わってほしくない』『選手の活躍を見ると涙が止まらない』などと、侍ジャパンロスを訴える声が続出しているのです」(同)

 すでにネット上には大会で奮闘した選手たちに向けて「チームに帰っても応援していくからね!」「活躍を今後も見守りたい」「怪我しないよう頑張って!」とすっかり母目線となっているコメントも多く見られる。

 経済効果は650億円にものぼるといわれる今回のWBC。23日には帰国した侍ジャパンの面々を約400人のファンが空港で出迎えるなど、余波はとどまるところを知らない。普段野球と接してこなかった層も取り込んだことで、まもなく開幕する今季の野球シーズンの盛り上がりにもつながりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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