【ONE】青木真也 衝撃の秒殺一本勝ち!試合後に涙の訴え「ちゃんと花道を作ってください」
2025年3月23日(日)18時4分 スポーツニッポン
アジア史上最大の格闘技団体「ONE Championship」(ONE)が23日に「ONE172」をさいたまスーパーアリーナで開催。青木真也(日本)がエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)との4度目の対戦。衝撃の1Rわずか53秒の秒殺一本勝ちを収めた。
試合は一瞬で決着した。1R開始から組みの展開で引き込むと、最後は下からの腕十字で衝撃の一本勝ち。
試合後にはグローブをリングに置いた。試合後インタビューでは涙ながらに「フォラヤンがいたから頑張れてこれた…DREAMが無くなって拾ってくれてから感謝しています」とONEに感謝した。
さらに「関係各所に断りを入れてから正式な発表をしたい」と口にした上で「ちゃんと青木真也の花道を作ってください」と訴えた。
12年にONEと契約した青木。13年にONE世界ライト級タイトルマッチで王者・朴光哲に挑戦し、2Rにリアネイキドチョークで一本勝ちを収め王座獲得。その後は2度防衛を果たし、迎えた16年11月に行われた3度目の防衛戦。初対戦となったエドゥアルド・フォラヤンにTKO負けを喫して王座陥落。19年3月のONE初の日本大会のメインイベントでマッチメークされたフォラヤンへのリベンジマッチ。1R肩固めで一本勝ちしてリベンジとベルトの奪還に成功した。しかし同年5月にクリスチャン・リーに2RTKO負けを喫して王座陥落。そこから3連勝を飾ると、21年4月にはフォラヤンと3度目の対戦で一本勝ちを収めた。しかしそこから秋山成勲、サイード・イザガクマエフに2連敗。昨年の日本大会で緊急出場となったジョン・リネカーに1Rリアネイキドチョークで一本勝ち。1年2カ月ぶりのMMA戦で再起を飾った。今回はONEラストマッチでフォラヤンとの4度目の対戦に臨んだ。
ONEでの戦いはラストとなるが心境の変化は全くなかった。「マッチメイクに必要とされていないことは重々承知している。それも十分分かっている。それも踏まえたうえで自分がやりたいことをやっていく。必要とされるために合わせる気はない」と説明した。
さらに「俺は俺の表現をやっていて、フォラヤンとの15分間で自分の思いも彼の思いも。で、2人でしか作れないものも、で、僕のこれからも表現したい。15分しか尺がないから、その尺の中で後悔のないものを作りたい」と4度目のフォラヤン戦だからこそ出来る“表現”をすると誓っていた。