「オオタニvsトラウト」を“侮辱”した米コメンテーターに共演者が猛反論!ファンも共感「気の毒な人間もいるものだ」

2023年3月24日(金)16時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 野球日本代表「侍ジャパン」は第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝でアメリカに3ー2で競り勝ち、14年ぶりにタイトル奪還を果たした。

 様々なドラマを生んだ本大会だが、決勝でも印象的なドラマが生まれた。日本が1点リードして迎えた9回表の二死無塁の場面で実現した、あるふたりの対峙だった。日本の投手として登板していた大谷翔平と、アメリカを率いる「キャプテン・アメリカ」ことマイク・トラウトという、エンジェルスの同僚対決。一発が出れば同点の場面だったが、大谷は気合の入った投球でトラウトから空振り三振を奪取し、大舞台での勝負を締めくくった。

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 普段は仲間として戦う大谷とトラウトで幕を下ろすという劇的な幕切れは、今大会において非常に印象的なシーンのひとつになった。だが、これに物言いをつけた人物がいる。米スポーツチャンネル『ESPN』の番組『First Take』に出演したコメンテーターのクリス・ルッソ氏は「今日のニュースの見出しを見たかい?」とニヤニヤしながらこう語った。

「壮大な打席!信じられない瞬間!いったい何を言ってるんだ。彼らがチームメイトだから?トラウトは三振しただけだ。しかも彼は試合中に2回も三振してる。試合も退屈でたまらなかったよ!あの場面は2アウト、ランナーなしの場面だったんだ。満塁だったわけでもなく、勝ち越しを狙ったわけでもなく、ファウルをしたわけでもない!彼は厳しい球をファウルにすることで打席を生かしたわけでもなく、スイングして失敗した!なんだか、メディアはこの打席を史上最高の打席にしようとしているようだ。だが、まだ(MLBシーズン前の)3月21日なんだから、もっと気楽にいくべきじゃないか?」

 日本やアメリカチームの熱戦を揶揄し、MLBシーズンが始まる前に行われたWBCの意義を否定するようなルッソ氏のコメント。これに対し、真正面から嚙みついた人物がいる。同じ番組に出演していたコメンテーターのステファン・A・スミス氏だ。同氏は2021年、大谷に対して「英語の話せない選手は、野球の顔とは言えない」という旨の発言をし、その後、謝罪した経緯をもつ。

 スミス氏はルッソ氏の発言に対し、「オーケー、よく聞け」と5分間に及ぶ反論を展開している。

「まず、ここ10年で最高の選手であり、将来殿堂入りを果たすであろうマイク・トラウトに対する無礼についてだ。彼が三振しかしないのかだって?2014年にリーグMVPを受賞し、エンゼルスをポストシーズンに導いたことは誰もが知ってる。トラウトは確かに、大谷選手とのあの打席で、1球もファウルせずに三振した。だが、どの球をファウルにするつもりだ?100マイルの速球?歴史上、誰一人として打てなかった破壊的なスライダー?時には、素晴らしい投球が素晴らしい打撃に勝ることもあり、今回はまさにそうだった」

「それに、大谷翔平の対戦相手は、誰でもいいというわけではない。ファンは彼がマイク・トラウトに立ち向かうのを見たい。意図的なものではなく、戦略でもない。純粋に彼らが対決する瞬間のあの“劇場”こそが、未来の世代をファンに巻き込むためにも、野球ファンが望んだことのすべてが実現した場面だったんだ。それに、一振りで同点に追いつくことができる場面だった!トラウトは昨シーズン40本のホームランを打ち、大会でも1本打っている。彼は現在のゲームで最高のパワーヒッターの1人だ。世界最高の打者が世界最高の投手と対戦し、フルカウントで優勝を争う中、満員の観客が騒いでいるのに、どうして退屈できる?」

「WBCが万人受けするものでないことは承知している。私にとっても、ワールドシリーズの試合とは違う。ただ、世界中の野球ファンがテレビに釘付けになった。特にこの1打席のために。トラウトがファウルすらできなかったのは残念だが、その相手投手はたまたま野球界で最高の選手の1人だった。エンゼルスファン、野球ファン、ドラマのファンから何かを奪うことはできない。あのエンディングは絵に描いたようなものだった」

 番組での一幕は公式アカウントでシェアされ、ファンからは「ステファンに100%同意する」「狂犬の噛みつきはいい加減にダサい」「野球を愛するのに、あのシーンに興奮できないなんて気の毒な人間もいるものだな」といった声が上がっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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