「悪くいえばいいかげんというか」天才打者・高橋由伸氏が認める「勝てないと思った」打者
2023年3月26日(日)11時30分 ココカラネクスト

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元巨人で選手・監督として活躍した高橋由伸氏が、元ヤクルトで選手・コーチとして活躍した宮本慎也氏のYouTubeチャンネル「宮本慎也の解体新書」にゲスト出演。
かねてから球界でも屈指の天才打者としてその打撃センスを認められてきた高橋氏が、自身の思う「すごい打者」について語った。
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現役時代、高い打撃センスや一本足打法による打球への対応力など、あらゆる面で優れていることから「天才」と称された高橋氏。
そんな同氏が現役中に感じたすごいと思った打者とは一体誰なのか。
考えた末、名を挙げたのが、現役中ともに巨人でプレーをし、かつての常勝軍団を支えたあの選手だ。
「一緒にプレーをしていてすごいなと感じたのは、阿部慎之助ですね。彼の器用さと、よく言えば思い切りというか悪く言えばいいかげんというか。彼の技術だけでなく、そういった思い切りの良さを見ていて、羨ましいなと思っていました」
そのプレースタイルも武器に、キャッチャーでありながら現役通算打率.284、2012年にはシーズン打率.340で首位打者のタイトルを獲得するなど球界屈指の「打てる捕手」として打撃の評価も高かった阿部氏(現巨人一軍ヘッド兼バッテリーコーチ)。
そんな姿を間近で見ていた高橋氏は、阿部氏の思い切りの良いプレースタイルに刺激を受けていたという。
一方、打撃、技術面でもう1人、高橋氏が認めるバッターがいるという。それがヤクルト・青木宣親だ。
バットコントロールやミート力を中心に高い評価を受け、NPB史上唯一の2度のシーズン200安打達成や、日米通算2500本安打達成など、多くの功績を残している。
高橋氏はその青木のすごさについて、こう評価をしているという。
「彼の打撃技術や、怖がらない姿勢はすごいなと思いますね。何より、あのどちらかというと小柄な体格で左右どこにでもホームランを飛ばせる。体の使い方というか、力だけではなくて打てるというのはすごいなと思います」
今年1月に41歳となった青木は、日米通算20年目の節目となるシーズンを迎える。
天才レジェンドが認めたベテランのさらなる活躍に期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]