常に将来を見据えるスペイン代表指揮官、次は“強豪”ブラジル戦も「私の関心事は…」

2024年3月26日(火)19時11分 サッカーキング

スペイン代表を率いるデ・ラ・フエンテ監督 [写真]=Getty Images

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 スペイン代表を率いるルイス・デ・ラ・フエンテ監督が25日、翌日に控えたブラジル代表との国際親善試合に向けた前日会見に出席した。

 3月のインターナショナルマッチウィークでは、“南米勢”との2連戦に臨んでいるスペイン代表。22日に『ロンドン・スタジアム』にて行われたコロンビア代表との国際親善試合では、スコアレスで迎えた61分にカウンターからコロンビア代表のDFダニエル・ムニョス(クリスタス・パレス/イングランド)に先制点を奪われると、その後はゴールネットを揺らすことができず、0−1で敗北を喫した。

 デ・ラ・フエンテ監督は同試合について、「試合終了直後にその場の勢いで分析をすると、どうしても真実が見えなくなる。改めて試合を振り返ると、決して悪い内容ではなかったと思った」とコメント。「特に前半の45分間は良いパフォーマンスが見せられていたと思う」と明かした一方で、「後半が彼らのポテンシャルを開花させるような展開となってしまったことは事実だ。素晴らしいチームが相手だったので、多くのダメージを受けてしまった」と話し、敗北から学ぶ姿勢を強調した。

「冷静かつプロフェッショナルな分析のなかで、我々は試合中のそれぞれの状況から学ばなければならない部分も多くあった。これからも学び続けるし、常に改善を続けなければならない。試合結果に関してのみ触れるのであれば、仮に前半に得点を挙げられていれば、まったく違った展開になっていたかもしれないね」

 今夏にEURO2024の本大会を控える“ラ・ロハ”にとっては、3月のインターナショナルマッチウィークは本大会のメンバー決定前最後の国際Aマッチだ。今回の2試合は国際親善試合ということもあって、デ・ラ・フエンテ監督は「我々はトライを続けなければならない」と主張。「そのようなトライができる機会は多くない。何も考えず、その場の思い付きでテストをするのではなく、目標から逆算し、そのための結果を得るためのテストでなければならないんだ。現状は落ち着いているし、ある程度の満足感も得ているが、同時に時間が必要だと思う要素もある」と本音を明かしつつも、「でも、それでいいと思う。試合に敗れるのはいつだって心苦しいが、そこから学ぶこともできるのだから。最も多くの要素を学べるのは敗戦だと思っている。そのような意味では良いテストマッチだったと思う」とコロンビア代表戦を総括した。

 中3日で迎える“南米勢”との2戦目は、ブラジル代表が相手だ。デ・ラ・フエンテ監督は「スペイン代表とブラジル代表の対戦はこれが10度目だ。重要であることは言うまでもない」と語ったが、「この試合は、準備を整えるために非常に重要な一戦だ」と続け、あくまでも“強化”の観点からの重要度を口にした。一方で、「次のワールドカップの準決勝で実現しても不思議ではないカードだ」とも話し、「我々は常に先を見据えている。あくまでも将来のために何が必要か。現時点でそこへの答えを出しながら、全力を尽くして真剣に立ち向かうだろう」と意気込んだ。

 また、デ・ラ・フエンテ監督はブラジル代表戦の“立ち位置”についても言及。「先日のコロンビア代表戦はトライをしたかった。結局のところ、我々は選手が同じであろうと、試合ごとに異なる戦術的な任務を担っている。私が関心を持っているのは、自分たちのスタイル、プレーモデルを強化することだけだ」と宣言し、ブラジル代表戦も選手の成長を促しながら、その中で結果を追い求めると語った。

「我々の目標は日々向上することだ。私は戦術を信じているが、それ以上に各選手の成長、そして実際のピッチ上での役割を信じている。明日の試合に関して言うのであれば、これから最終的なゲームプランを決定することになる。例えば、CBを3枚にしてプレーしたことはこれまでになかったが、可能性は排除していない。すべての可能性を考慮しながら、成長のために必要なプランを決定するつもりだ」

 スペイン代表とブラジル代表の一戦は、現地時間26日にレアル・マドリードの本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』にて開催される。試合は日本時間で27日の5:30(26日の29:30)にキックオフ予定だ。


【ハイライト動画】スペイン代表はコロンビアに1点差で敗北

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