中島宏之が現役引退…西武、巨人などで24年 2000安打72本届かずも「本当に幸せな野球人生でした」

2025年3月27日(木)1時38分 スポーツ報知

引退を決めた中島宏之の(左から)西武、オリックス、巨人、中日それぞれ在籍時

 昨季限りで中日を自由契約となっていた中島宏之内野手(42)が現役を引退することが26日、分かった。

 NPB通算1928安打を積み重ねた球界屈指の遊撃手がユニホームを脱ぐ。中島が現役引退を決断した。スポーツ報知の取材に「24年間、本当に幸せな野球人生でした」と話した。

 中日に移籍して迎えた24年、15打席で無安打に終わり、同年オフに戦力外通告を受けた。退団後も自主トレに励み、NPBのみならず海外を含めて現役続行の道を模索してきた。だが、望んだ吉報は舞い込まず、線を引いた模様だ。

 伊丹北から00年ドラフト5位で西武入り。04年からヘッド兼打撃コーチとなった土井正博氏との出会いで打撃の才能を大きく開花させた。同年にはリーグ唯一のフルイニング出場を達成し、押しも押されもせぬ名遊撃手としての道を歩み出した。09年WBCでも世界一に貢献した。

 西武から米アスレチックス、オリックスを経て19年に巨人加入後は代打での出場も増えたが「まだ自分がうまくなるんじゃないか」と年齢を重ねても向上心は尽きなかった。炎天下のG球場で地道に練習を重ねる姿は、若手の模範となった。23年3月2日、沖縄・那覇キャンプで死球を受けて右手親指を骨折。受けた瞬間に折れたことは分かったが、当てた若手育成投手に心配をさせぬよう一塁まで歩いて見せるなど、男気にあふれていた。このタイミングでの決断も、日米含めてオープン戦が終了して開幕を待つ球界に配慮したことは想像に難くない。目指した2000安打には72本届かなかったが、記憶に残る選手だった。

 ◆中島 宏之(なかじま・ひろゆき)1982年7月31日、兵庫県生まれ。42歳。伊丹北から2000年ドラフト5位で西武入団。04年に遊撃手のレギュラーとなり、09年に最多安打のタイトルを獲得。12年オフにFA宣言しアスレチックス入団。メジャー出場なし。15年にオリックス入り。16年から「裕之」を「宏之」に改名。19年に巨人移籍、24年は中日でプレー。180センチ、90キロ。右投右打。

スポーツ報知

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