大谷翔平との真っ向勝負は「絶対にない」 敬遠策を断行した智将の“逃げ”に米解説は理解「オオタニを恐れている証だ」

2025年3月30日(日)17時5分 ココカラネクスト

ピンチで大谷との勝負を避けたヒンチ監督。(C)Getty Images

 現球界で“最恐”と言われる強打者だからこそ勝負はできなかった。

 現地時間3月29日に行われたドジャース戦で、タイガースは大谷翔平に2四球(うち一つは申告敬遠)を献上。無安打に封じたものの、いずれの出塁も得点に繋げられ、勝負を避ける策は裏目となった。

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 もっとも、指揮官にとっては仕方のない結果である。2死三塁で大谷を迎えた5回に申告敬遠を決断したAJ・ヒンチ監督は、試合後に地元紙『Detroit Free Press』などの取材に応じた際に「ショウヘイ以外なら誰も良かったし、彼を何とかしたかった。結局のところ彼は世界最高の選手だからね」と吐露。そして「リース(・オルソン)は狙い通りに打たせたが、内野を抜けてしまった。ただ、自分の中で、あの場面でショウヘイに打たせる選択肢はなかった」と強調した。

 場内でブーイングも飛び交った。やはりファンからすれば、大谷との真っ向勝負が見たいというのが本音であり、それは必然の声であった。ただ、開幕連敗スタートなってどうにか“結果”が欲しい状況だけに「勝負は絶対にありえなかった」としたヒンチ監督が“求め”に応じることはなかった。

 無論、地元メディアは智将の決断に理解を示す。試合を中継したスポーツ専門局『FanDuel Sports Network』の解説者であるショーン・ケーシー氏は「ヒンチはシーズンを通して敬遠策を取らないこともある監督でもあるんだ」と指摘した上で「オオタニにバットを振らせる機会を与えないことこそ最大級の敬意の表れでもある。つまりそれだけ彼を恐れている証なんだ。今回のような敬遠はヒンチにとって極めて異例だよ」と断言した。

 かつて球界で恐れられた強打者バリー・ボンズがそうであったように、経験豊富な智将に勝負を避けさせた大谷。「まともに挑めばやられる」と思わせる打席内での風格も彼の偉才ぶりを物語ると言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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