WRC:トヨタ、今季初のターマックラリーに自信。「足回りの改善が良い方向に進んでいる」

2018年3月30日(金)18時39分 AUTOSPORT web

 WRC世界ラリー選手権参戦2年目を迎えているTOYOTA GAZOO Racing WRTは、4月6〜8日に開催される第4戦フランスに、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)、エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)の3名体制で参戦。2018年シーズン初優勝を目指す。


 前戦メキシコからふたたびヨーロッパに戻ってくるWRCの次なる舞台は、地中海に浮かぶフランス・コルシカ島。1973年のWRC発足以前、1956年から開催される“ツール・ド・コルス”は島内全体を使って競技が行われる、非常に長い歴史と伝統を誇るラリーイベントだ。


 島東部の都市、バスティアを中心に設定されるラリーコースはすべてターマック(舗装路)となっているが、その道幅は狭く曲がりくねっていて、“1万コーナーのラリー”とも呼ばれることで知られる。コースの両脇を岩壁と断崖絶壁に挟まれる箇所も少なくなく、ドライバーには僅かなミスも許されない精度の高いドライビングが求められる。


 また、ツール・ド・コルスでは全長50km前後のロングステージも複数設定されるため、各チーム、ドライバーのタイヤマネジメントも勝負を占う重要な要素となる。


「コルシカは、自分たちにとってきっと良いラリーになるだろう」と語るのはTOYOTA GAZOO Racing WRTのトミ・マキネン代表。


「我々のクルマはアスファルト路面で非常にうまく機能しているし、事前テストでも良い結果を得られている。テストドライバーのユホ(・ハンニネン)がサスペンションの開発を進めた。彼がとてもよい仕事をしたおかげで、クルマはさらに改善されたんだ」


 事前のテストでは「ヤリ-マティ(・ラトバラ)、オット(・タナク)、そしてエサペッカ(・ラッピ)もヤリスWRCのフィーリングに満足していた」と言うマキネンは、「チーム全員が準備万端だと考えている。ラリー本番でもうまくいく自信があるよ」と続けた。

ツール・ド・コルスで今季初勝利を狙うトヨタ・ヤリスWRC


 2015年に同地で優勝を飾ったラトバラは「コルシカには良い思い出がいくつもあり、お気に入りのラリーだ」とコメント。


「事前のプレイベントテストはとてもポジティブな内容で、非常に良いフィーリングを得られた。クルマにはとても満足しているよ」と語れば、僚友のタナクも同様に、「モンテカルロで得たいくつかの発見を事前テストで試してみたんだ。2日間のテストではとても良いフィーリングだったので、クルマは正しい方向に向かっていると思う」と自信を覗かせる。


 第3戦メキシコに続き、ツール・ド・コルスでもWRカーでの初参戦となるラッピは「コルシカには過去に異なるカテゴリーのクルマで何度か出場した経験があるが、他とはまったく違うラリーだと思う」とコメント。


 プレテストでは「湿った路面と完全なドライの路面の両方でテストをすることができたので、天候がどうなろうと準備はできている」と語った。


 4月6日(金)から競技が始まるツール・ド・コルスは、初日に50kg弱のロングステージを含む4本のSSを走行。7日(土)はバスティアの北西エリアで3本のコースを各2回ずつ走行する。


 最終日の8日(日)には島西部に設けられた全長55.17km、1986年大会以降最長となるロングステージと、SS上位タイム5名にボーナスポイントが与えられる最終パワーステージのSS12が実施される。12本のSSの走行距離は333.48km、リエゾン(ステージ間の移動区間)を含めた総走行距離は1119.87kmだ。


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