「去年より強くなっているところ探すのがちょっとしんどい」球界OBから指摘される新庄ハム2年目の「現在地」

2023年3月30日(木)11時41分 ココカラネクスト

(C)Kenta HARADA/CoCoKARAnext

 いよいよ新庄ハムの2年目のシーズンが幕を開ける。新球場のこけら落としとなる30日の楽天戦を前に新庄剛志監督は昨年とは違って、自らのパフォーマンスを封印し、あくまで選手を前面に出して戦っていく姿勢を示した。

 優勝は目指さないと宣言した1年目と打って変わって「優勝しか目指さない」として、まずはスタートダッシュをもくろむ。「開幕して20試合は全て勝つつもりで」と腕をぶす。開幕投手には制球にも定評のある8年目左腕の加藤貴之を指名。クリーンアップは昨年初の首位打者に輝いた松本剛を3番に置き、4番・野村佑希、5番・清宮幸太郎と続くことが予想されている。

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 昨年は開幕から最下位が定位置となった。「トライアウト」と称し、多くの選手の力を見極めるために時間を使ってきたが、今季からはリミットを外す。2年目を迎える新庄監督の手綱さばきにもより一層注目が集まりそうだ。

 そんなチームの今季の戦いぶりを占う声は球界内からも上がっている。日本ハムOBの岩本勉氏は29日に更新した自身のユーチューブチャンネルで今季のパ・リーグの順位予想を展開。その中で日本ハムの戦いぶりについて言及した。

 岩本氏は動画の中で「1位・ソフトバンク、2位・オリックス、3位・西武、4位・楽天、5位・ロッテ、6位・日本ハム」とした。

 優勝をソフトバンクにした理由としては、WBCでも活躍した近藤健介が加入したことが大きいと見る。選球眼の良さで知られる近藤が出塁すれば「返すバッターがいっぱいいる」と得点力が格段に上がることで戦いを優位に進めるとした。リリーフにもロッテからオスナを獲得したことで投打ともに厚みを増したことで優勝に近づいているとした。

 一方で古巣の日本ハムに関しては最下位の6位予想となった。この点に関して岩本氏は「所属していたチームの最下位予想をしてしまう、胸が苦しい・・・」としながら、理由にあげたのは「日本ハムの場合、去年より強くなってる所探すのがちょっとしんどい」と話した。

 他球団に関しては異次元補強ともいわれる積極補強を果たしたソフトバンク、FAで強打の捕手、森友哉を西武から獲得したオリックスなど、戦力の上積みがある中、日本ハムにおいては新外国人選手も獲得せず。FAではオリックスから捕手の伏見寅威を獲得、トレードは積極的に仕掛けていったものの、活躍は未知数と見ている。

 同時に岩本氏はクリーンアップを打つことが予想される3人に関しての「課題」も口にした。まず昨年首位打者に輝いた松本に関してはタイトルを獲得したことで、より他球団にマーク、研究される懸念を示し、野村に関しては三塁守備の不安がつきまとうことを指摘。清宮に関しては「ときどきとんでもない三振をする」とまだ粗さの見える打撃の改善を求める。

 清宮は昨年キャリアハイの18発を放ちながら、打率は・219。新庄監督がレギュラークラスに求めた「220」に一厘足りなかったことも話題を呼んだ。豪快な一発と共にコンスタントに打撃でも結果を残すことが期待されている。

 果たして日本ハムは下馬評の低さを覆し、新庄監督が狙う台風の目となれるか。その戦いぶりに改めて注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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